日本の水産業は、世界の潮流から取り残されて独自の衰退を続け、悲惨な状態が続いています。その姿は皮肉にも、「ガラパゴス化している」という言葉がぴったり当てはまってしまっているのです。 そんな日本で、水産業で成長を続けている国々にとっては、資源管理の基本となっている個別割当方式(IQ=Individual Quota)を採用して、ホッコクアカエビの資源管理を始める画期的なモデル事業が新潟で始まりました。 ガラパゴス化している日本の水産業 後継者が少ないために60歳を超えた漁業者の平均年齢。「魚はどこに消えた?」と乱獲で魚を獲り尽してしまっているのに、環境の変化に原因があるかのような誤認。せっかく水産資源が回復する兆候を見せても、大漁旗を振って、大漁を崇める文化。漁獲量が伸びそうになってくると、増やされてしまう漁獲枠……。 世界中の海産物を最前線で買付けている立場からすると、多くの「あり得ない!