Digitalizing Mao’s Little Red Book / ©2019 REBEL PEPPER/WANG LIMING FOR NEWSWEEK JAPAN <習近平国家主席の指示や談話が大量に収録されたアプリ「学習強国」は、クイズに解答したポイントで忠誠度まで評価される> 世界でよく売れている本といえば、1番目は『聖書』、2番目は「紅宝書」。紅宝書とは『毛沢東語録』のことだ。 ポケットサイズで赤いビニールカバー、持ち運びしやすく汗にも強い。文化大革命時代は紅宝書を学ぶことが国民としての義務で、誰もが1冊持っていた。毎日朗読し、暗記し、どんな場面でも語録の言葉を引用しなければならない。仕事の報告書を書くときはもちろん、ラブレターを書くときも。 1976年に毛沢東が死去し、10年間の文化大革命が終わると中国人は紅宝書から解放された。その後の40年間、経済発展に没頭し、紅宝書の
![デジタル版「毛沢東語録」は文革時代の紙版よりも恐ろしい](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/16d28e44a2ea90e45a63aaa3f46d6d58161f943c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fsatire_china%2Fassets_c%2F2019%2F11%2Fchinasatire191108-mao-thumb-720x509-173653.jpg)