ユーロ紙幣の発行残高は2006年暮れ頃からドル紙幣発行残高を抜いて世界一となっている。その要因の一つとして、非居住者が安全資産として退蔵している現金の一部がドルからユーロにシフトし始めている可能性を2007年12月の当欄で説明した。 さらに、ユーロ高を背景にした欧州の麻薬ビジネスの活況がユーロの高額紙幣を増加させている現象も多少影響しているようだ。世界のアンダーグラウンド業界では、500ユーロ紙幣(約8万円)の人気が非常に高い。通貨価値は上昇しているし、巨額の決済時にかさ張らないからだ。特にスペインでは経済規模に対して500ユーロ紙幣の発行が異様に多い。 2008年1月16日付の「ウォールストリートジャーナル」に興味深い記事が載っている。 もともと近年の欧州では麻薬に対する需要が高まっていた。イタリアでは2005年に人口の2.1%が麻薬を使っていた。4年前のほぼ倍だ。フランスでは成人
週刊ダイヤモンド編集部 【第13回】 2008年03月03日 三菱電機撤退で、加速する携帯端末メーカー再編の行方 世界の5%に満たない日本の携帯端末市場には、10社以上のメーカーがひしめき合う。通信事業者に一括で買い取らせるのがこのビジネスのうまみだが、市場は伸び悩み、端末メーカーの優勝劣敗は明確になりつつある。海外進出に賭けるか、撤退・再編に追い込まれるか。端末メーカーの苦境と、再編の行方を追った。 3月3日、三菱電機が携帯端末事業からの撤退と新規開発の中止を発表した。 供給先がNTTドコモ1社しかない三菱電機の携帯端末の売れ行きは不振に陥っていた。2007年度の販売目標台数は、280万台から210万台にまで引き下げられた。そのため、携帯端末を含む情報通信システム部門は、他のシステム構築事業などが好調だったにもかかわらず、第3四半期には営業赤字に転落してしまった。 三菱電機はITバ
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