イタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリの株価は、27日のミラノ市場で上場来高値を更新した。自動車レース最高峰フォーミュラワン(F1)のオーストラリア・グランプリ(GP)でフェラーリを駆るセバスチャン・ベッテルが28戦ぶりに優勝を果たした。 フェラーリ株は一時3.6%高の68.5ユーロと、2016年初めにミラノ市場で上場されて以来の最高値を付けた。現地時間午後0時41分現在は前週末比2%高で、これに基づく時価総額は127億ユーロ(約1兆5260億円)となる。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)から分離・独立(スピンオフ)したフェラーリは2015年10月にニューヨーク市場でまず上場された。 フェラーリのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は、F1チームの改革を優先事項の一つに掲げた。ラインアップを拡充し自動車とは関係のない高級品市場への進出拡大を目指す同CEO