いくら休んでもなかなか疲れが取れないのはなぜなのか。長年休養について研究し、日本リカバリー協会の代表理事を務める片野秀樹さんは「『働き、疲れたら、休む』を繰り返すだけだと、休んでもフル充電に戻せないまま、活動に戻るようなもので、サステナブル(持続可能)になっていない。次の活動に移る前に、休養のほかにもう1つ、疲労を打ち消すような要素を加えるといい」という――。(第1回/全3回)
いくら休んでもなかなか疲れが取れないのはなぜなのか。長年休養について研究し、日本リカバリー協会の代表理事を務める片野秀樹さんは「『働き、疲れたら、休む』を繰り返すだけだと、休んでもフル充電に戻せないまま、活動に戻るようなもので、サステナブル(持続可能)になっていない。次の活動に移る前に、休養のほかにもう1つ、疲労を打ち消すような要素を加えるといい」という――。(第1回/全3回)
「食べすぎ」の害のほうが大きい 疲労回復や疲れにくい体をつくるのに、食事も大きな影響を与えます。こういうと「栄養のバランスのとれた食事をすればいいんでしょう?」と思うかもしれません。それももちろん大事なことです。 しかし休養学では「食べないこと」や「食事の量を減らすこと」も重視します。食べすぎないことが体を休めることになると考えるからです。 ですから、休養のために何か特定の食べ物をすすめるというようなこともしていません。 現代社会では食べ物がない栄養不足の害よりも、むしろいつでも豊富な食べ物が手に入るため、「食べすぎ」の害のほうが大きくなっています。 図表1は横浜市で、就労者に「健康上の課題は何か」と質問した結果です。 運動不足を課題に感じている人が大勢いるのに対し、栄養に課題を感じている人は少ないことがわかるでしょうか。栄養は健康の3要素の1つですが、課題だと感じている人がそれほど多くな
モーニング娘。5期メンバーで、グループ卒業後は約6年にわたりテレビ東京のアナウンサーとして活躍した紺野あさ美さんに「休職」の経験について伺いました。 ストイックな性格や“元アイドル”のプレッシャー、心が折れてしまった失敗経験などから心身ともにボロボロになり、入社4年目で休職を選択。 3カ月の休職期間は紺野さんにとって、自分の性格や仕事に対する捉え方を見つめ直すために必要な期間だったと振り返ります。 アナウンサー目指し、大学進学。就活も“テレビ局1本”で 紺野さんは2001年、オーディションを経て14歳で5期メンバーとしてモーニング娘。に加入されました。もともと人前に出るのは得意ではなく、ダンスも歌も未経験だったとのことで、とても大変なスタートだったのではないでしょうか。 紺野あさ美さん(以下、紺野) はい。プロデューサーのつんく♂さんから「紺野は赤点だけれど、『努力するところを見てほしい』
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焼肉に寿司、ラーメンにパスタなど、飽食の時代と言われて久しい現代日本では、あらゆるものが好きな時に食べられる。 しかし、選択肢が無限にあるにもかかわらず、15年間フルーツのみを食べて生活している人物がいる。フルーツ研究家の中野瑞樹氏だ。一体なぜそんな生活を始めたのか、体にどんな変化があったのか、本人を直撃した。 ――2009年から約15年にわたって、ほぼフルーツしか食べていないそうですが、具体的にはどんな食生活なのですか? 中野瑞樹氏(以下、中野):肉や魚はもちろん食べていません。豆や芋、米やパンなどの穀物も野菜も食べていません。水やお茶も全く飲んでおらず、水分の補給もフルーツからのみですね。 ――フルーツ以外は全く食べていないということですか? 中野:最初は本当にフルーツだけでした。でも、初めて1か月程で、体がものすごく塩分を欲するようになって塩を舐めはじめました。また、果実野菜(キュウ
1978年生まれ。東海中学・東海高校を経て、名古屋大学医学部卒業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局入局。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医。39万フォロワー突破のX(旧ツイッター)が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数。著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』に始まる「1秒シリーズ」は、33万部突破のベストセラーとなり、『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』の小説シリーズも反響を呼ぶ。最新作は、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』。 精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉 ★大人気! シリーズ33万部突破★すべての悩みが解決する!“神ツイート”。すべてのモヤモヤが1秒で吹き飛ぶ221の言葉。もう大丈夫、アナタには精神科医Tomyがついている!「大丈夫、心配事の大半は起こらないわ」。ゲイのカミングアウト、パートナーとの
マンハッタンの最先端ジムの有名トレーナーからインディアナポリスにあるNational Institute for Fitness and Sport(NIFS)、アメリカ陸軍の体力テストまで、昔ながらの腹筋運動の評判は落ちる一方。 かつてはトレーニングの基本として欠かせなかった腹筋運動だが、科学的な研究で、ウエストを細くすることもなければ、お腹の脂肪を落とす効果もないことが分かった。また腹筋の強化あるいは柔軟性の維持、長距離走のための体力づくりにも最適な方法ではない。 アメリカ陸軍は、体力テストの一つとして数十年間行われてきた「2分間の腹筋運動」を2020年末までに徐々に廃止し、代わりに兵士の戦闘即応力の向上により有効なもの、具体的にはデッドリフト(床に置かれたバーベルを直立姿勢になるまで持ち上げる)、パワースロー(重さ約4kgのボールを背後に向かって遠くまで投げる)、ドラッグ&キャリー(
アスタキサンチンは強い抗酸化力を持つだけでなく、血液脳関門を通り抜けるという特殊な働きをすることもわかっています。 血液脳関門というのは、脳に有害な物質が入り込まないように防ぐ関所のようなものですが、アスタキサンチンはこの厳しいチェックを通過できる数少ない物質なのです。 そのため、認知症の予防や脳の老化防止にも期待は高まるばかりです。 もちろん、サプリで摂取しなくても、意識して鮭の塩焼きやバター焼きをメニューに加えるだけでOKです。鮭をひと切れ食べるだけでいいのですから、面倒くさがりのあなたでも無理なくできるはずです。
気に入ったピルケースを探すなど、今は治療にまつわるアイテムも楽しむようにしているという(撮影:後藤武浩) 社会の在り方についても改めて考えさせられた。 「当たり前に過ごすって、すごいことだと思う。例えば会社員の人なら満員電車に乗って、上司もいて、人と自分を比べて……体調が悪くなるのも当たり前。今の社会って、あっさりと簡単に人を見放すじゃないですか。一回輪の外に出てまた中に入るのはすごく勇気がいる。傷ついたことを受け入れる社会になってほしい。きれいなリンゴも傷んだリンゴも、リンゴはリンゴですよね」 「僕が今テーマに掲げているのは『人に優しくする』ということ。その行為には一つも損がないと思うんです。一つ貸しを作ると思えばいい。仮に100人に貸しを作って、10人に返してもらえたら十分じゃないですか」 サカナクションは今月から全国アリーナツアーに出る。しかし、山口のうつ病が完治したわけではない。
今年1月、サカナクションのボーカル・山口一郎は、千秋楽を迎えたソロライブツアーのステージ上で自身がうつ病だと公表した。不調に気付いたのは2年ほど前。朝から晩までベッドから出られず、ライブも中止し、不安と焦りでいっぱいになった。以来、一進一退を繰り返す体調と向き合う日々を過ごし、「ようやくここまで回復した」と取材に応えた。闘病の経過、周囲の支え、病と生きる現在を語る。(取材・文:内田正樹/撮影:後藤武浩/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 「最初は3カ月ぐらいですぐによくなると勝手に考えていた。でも3カ月が6カ月と延びて、1年を過ぎたあたりで、『これは一生付き合っていくのかもしれない』と思いました」 山口一郎(43)が自身の不調に気付いたのは2022年5月。サカナクション15周年の配信ライブを終えた頃だった。 「コロナ禍以降もアクセル全開でがんばっていて、その頃の僕はラジオのレギ
はげひげ(菊仙人) @96hage 今日、テレビ局から電話があった。依存がらみなのか、スマホ依存についてドーパミン神経系から説明してくれないかという話。 「快感でドーパミンが放出されると癖になって依存する」とかいうアホっぽい説明をしてほしいらしい。 「そりゃ、無理だ」と答えた。 そもそもドーパミン神経系は、報酬に対しても活性化するが、報酬が得られそうなトリガーでも活性化する。その程度は実報酬以上になる。だから、人はドーパミンにハマるといわせたいのだろうが、ドーパミン神経は報酬予測誤差を計算する。機械学習の強化学習はこの仕組みの応用だから今や常識。予測より実報酬が少なければ、ドーパミン神経の活動は止まる。これが繰り返されると「飽きる」。 テレビにそって説明すれば、あおった番組がつまらなければ(実報酬が予測を下回れば)、番組中でも視聴率は落ちるし、次回への報酬予測が小さくなり次回の視聴率は落ち
産婦人科医 今井篤志氏 誰もが長生きしたいと願っています。有酸素運動の代表であるウオーキングと寿命について、最近欧米で、数万人の成人や高齢者を10~20年間追跡した大規模な研究が数多く報告されています。歩く速さが健康や長寿に大きく関係しており、さらには寿命を予想できるかもしれないという内容です。 歩く速さは、急いでいる時や体調の悪い時などを除いて、人それぞれのペースがあります。平均すると秒速0・8~1・0メートル(時速2・9~3・6キロメートル)です。65歳以上の男女3万4485人を最長21年間追跡した研究では、1・6メートル/秒で歩行する人の平均寿命は95歳以上、0・8メートル/秒の人は約80歳、0・2メートル/秒の人は約74歳です。歩行速度を基にした理論上の余命も計算できます=図=。 イギリスで行われた47万4919人の調査データを解析した研究では、歩行速度が速いと自己申告した男性の推
アイルランド、ケリー州の遊歩道「ディングルウェイ」を歩く人々。最新の研究によれば、1日あたりの歩数が4300歩を超えれば、心血管疾患のリスクは1万歩程度までなら歩くほどに下がっていく。(PHOTOGRAPH BY SHUTTERSTOCK/NAT GEO IMAGE COLLECTION) 1日9000~1万歩歩くことにより、死亡リスクは30%以上減り、心血管疾患のリスクは少なくとも20%減少する。だが、それより少ない歩数でも効果を得られることが、英国の7万2000人以上を対象とした新たな研究により示された。研究結果は3月5日付けで学術誌「British Journal of Sports Medicine」に発表された。 「何らかの活動をすれば必ず有益になります。われわれは、(1万歩程度までなら)1日あたりの歩数が多いほど、死亡リスクと心血管疾患のリスクが低下することを発見しました」とオ
矢上予防医学研究所ディレクター 1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見みて、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。 すぐできる自力整体 今すぐラクになりたい、スッキリしたい人のための自力整体の方法をまとめました。たった
世界的に肥満と過体重が大きな健康問題となっており、減量のための自然療法を見つけることへの関心が高まっています。そんな自然療法の1つとして注目されているのがリンゴ酢です。レバノンのカシュリク聖霊大学とアメリカ科学技術大学の研究チームが、レバノン人を対象としてリンゴ酢の影響を調査した結果を報告しています。 Apple cider vinegar for weight management in Lebanese adolescents and young adults with overweight and obesity: a randomised, double-blind, placebo-controlled study | BMJ Nutrition, Prevention & Health https://nutrition.bmj.com/content/early/2024/0
ある日突然、七転八倒の激痛に見舞われる尿路結石ーー。想像するだけで冷や汗が出そうだが、X上でその尿路結石の”要因”に注目が集まっている。 【写真あり】茹でたほうれん草 Xで話題になっているのは、ほうれん草を”下茹でせずに味噌汁として煮込んで食べる”という行為。ほうれん草を下茹でして絞らないと、ほうれん草に多く含まれるシュウ酸によって結石ができるのではないかというものだ。 Xでは連日《ほうれん草》《尿路結石》《シュウ酸》がトレンド入りし、世間の尿路結石への恐怖心が窺える。 ほうれん草は、日本のみならず世界中で食べられている食材だ。栄養価も高く、手に入りやすいため食卓には欠かせない。そこで、ほうれん草をどのような方法で食べるのがいいのか、管理栄養士の森下久美子さんに話を聞いた。 「まずお伝えしたいのが、”ほうれん草を食べる=尿路結石になる”というわけではありません。 確かに、ほうれん草には他の
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