イラストレーターのツルリンゴスターによる漫画連載『君の心に火がついて』。人間の心に灯る”火”を食べて生きる妖怪・焔(ほむら)。自分の人生に迷いや葛藤を抱える主人公たちと、そんな人々の前に突然現れては心の中に小さな変化を生み出していく焔のお話しです。 会員限定 ここから先はDRESS会員様だけがお読みいただけます。無料会員登録後、すぐにお読みいただくことができます。既に会員登録済の方はログインしてください。 会員登録 ログイン
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新型コロナウイルスによるパンデミックが本格化しはじめた2020年春、1つの漫画作品に大きな注目が集まりました。 朱戸アオさんの『リウーを待ちながら』です。ある地方都市で起こった感染症のアウトブレイクと闘う医師たちの物語は、あたかもコロナ禍を予言したかのようなリアルさで、多くの読者に驚愕をもって迎えられました。 先ごろ『科学とはなにか』を上梓した佐倉統さんもその一人。 驚くほどの正確さで非常事態を予見した作品はいかに描かれたのか。フィクションとサイエンスを結ぶ接点を探るスリリングな対談が実現しました! (構成/中川隆夫) 「科学を描く」漫画の強み 佐倉 昨年、新型コロナウイルス禍が広まりつつあった時期に、カミュの『ペスト』など、感染症関連の本を書評エッセイのために探しているなかで、朱戸さんの『リウーを待ちながら』を手に取りました。 感染症で封鎖された街を舞台に、人々が危機を生き抜く物語ですが
1975年より花とゆめ(白泉社)で連載された「スケバン刑事」は、不良少女である麻宮サキが学生刑事に任命され、警察では暴くことのできない学園の悪と、ヨーヨーを武器に対決する作品。ドラマ化、映画化、OVA化もされた和田の代表作の1つだ。「原作超準拠の完全リメイク物語」と謳われている「Re:スケバン刑事」は、サキが姫ヶ窪学園に潜入する場面からスタートしている。2月号よりスタートした室長サオリ「時をかけるスケバン刑事」と合わせて楽しんでみては。
※きわめて個人的な感想です。ネタバレ(最終回について触れています)に溢れていますので、「鬼滅の刃」を未読の方には非推奨です。ぜひ原作を読了されてからご覧ください。また、参考文献から、残酷な描写を引用していますのでその点もご留意ください。 ※「鬼滅」と「日本残酷物語」を関連づけたものについては、自分で調べた範囲では見つけられなかったのですが、もし既出のものがあればぜひご教示ください。間違いのご指摘も是非。 「鬼滅」と『日本残酷物語』『鬼滅の刃』(以下、「鬼滅」)を読了した。「言葉」にすごく力があるなとか、伏線が回収されるスピードがすごいとか、煉獄さんと炭治郎のエピソードもっと長くてもいいんじゃないかとか、宇随さんは前髪下ろしてるほうがイイとか、いろいろ思うことはたくさんあるものの、印象に残ったのは登場人物の背負う運命の過酷さである。「鬼滅」は、家族の絆や愛情が物語の軸になっているが、同時に家
うちの妻は精神の病気を患っている。その様子を描いたマンガをTwitterで紹介したところ、思いのほか多くの人々が読んでくれた。 マンガのツイートはここ。2つの連続ツイートで合計5ページの作品。 https://twitter.com/masapon_com/status/1350830759330758658 私は、このマンガの登場人物なのだけど、このマンガで描かれていることはぜんぶ実際の出来事だ——マンガ的に消化/昇華された表現になっているけれども。 読んだ人は、「旦那が優しい」とか、そういった感想をくれる。そういってくれるのが有り難いが、実際には「優しい」という言葉は少し違う。ある考え方、方針に従って自宅治療を助けるために介護をしているというだけだ。 ここでは、精神の病気を患った人を自宅で介護する家族という立場で、当時の方針、実行していたこと、考えていたことを書いていく。精神の病気は、
パース、アイレベル、三点透視……絵やイラストの背景って難しい! 神絵師になりたいのに、この苦痛なだけの作業どうやったら上手く描けるの~!? というわけで、久米田康治先生や畑健二郎先生などのアシスタントとして神背景を描いてきたMAEDAXさん(アシスタント背景美塾)にアドバイスやコツを聞いてきました。プロってすごい! ▼スケール感の出し方 「ビルの一階は3mくらいなので、160cmの主人公のおおよそ倍の高さ」という感じで、基準となるものから他のものも大きさを決めるとよいでしょう ▼モブの身長 雑踏のモブも遠くに行くにしたがって遠近法で小さくなる。その際、身長が同じであれば、アイレベルに接する部位は同じである。例えば“手前の大きく描いた人物”の乳首がアイレベル上にあるとしたら、“遠くのゴマ粒みたいな人物”も乳首の高さはアイレベル上にあります ▼まず構図を考えよう 遊園地を「遊園地っぽく」見せて
はい、というわけわけでございましてね。 初めての方ははじめまして、そうでない方はまいどさんです。 木っ端ラノベ作家のSOWと申します。 この度、2021年1月18日、ガガガ文庫より、 「剣と魔法の税金対策」発売の運びとなりまして、今回はそれを記念した、 ちょっとした企画を行うことと相成りました。 本作「剣と魔法の税金対策」、これどういう話かって言うと、まぁタイトルからおわかりなように、「ファンタジー世界の税金話」です。 全てはお約束のあの会話から始まるのです。 魔王の「我に従うならば、世界の半分をくれてやろう」に、 「マジ? おっけ!」と、応えてしまった勇者。 かくて世界から争いが消えると思ったらさにあらずで、 そこに神の使いの天使が現れるわけです。 てっきり、裏取引をしたことを責めるのかと思われたが、その天使は、天使は天使でも管轄の違う天使。 “税”天使でした。 そう、この世界は「税制度
何かと、良い意味でも悪い意味でも盛り上がる「実写化」。主に漫画やアニメからの実写映像化を指すが、2021年1月にこれを語るのならば、まずは2020年末に放送されSNS等で話題沸騰となったNHK制作『岸辺露伴は動かない』に触れねばならないだろう。 ・引用 https://twitter.com/nhk_dramas/status/1316259949366964224 『ジョジョの奇妙な冒険』の実写映像化には、2017年公開の映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』がある。当時の感想ブログにも書いたが、私はこの作品が非常に気に入っており、ストーリーを整理しながら一本の映画にまとめる手順としては、かなり真摯な作りだったと記憶している。興収が10億を割っていたり、メインキャストの逮捕だったりで、続編が望み薄なのが非常に哀しい・・・。 ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けな
1975年より花とゆめ(白泉社)で連載された「スケバン刑事」は、不良少女である麻宮サキが学生刑事に任命され、警察では暴くことのできない学園の悪と、ヨーヨーを武器に対決する作品。ドラマ化、映画化、OVA化もされた和田の代表作だ。現代を舞台にした「時をかけるスケバン刑事」は、空手を習っているものの気弱な女子高生・佐木巴が主人公。ある事件に巻き込まれた巴が夜の学校に忍び込み、そこでヨーヨーを拾ったことから物語が動き出す。なお今号の表紙は、和田のファンとして知られ、コラボマンガを描いた経験もある森勇気が、「スケバン刑事」の麻宮サキを描き下ろしている。 また今号の付録には、「『スケバン刑事』プレミアム・コミックス」が用意された。和田が「スケバン刑事」連載前に描いたプロトタイプ的作品「校舎は燃えているか!?」と、人気キャラ・神恭一郎にスポットを当てた「神恭一郎白書」の2エピソードのほか、イラストギャラ
思いついたことを書くだけ。 旧来のジャンプ的少年漫画の王道文法と呼ばれる要素の一つに、社会性のない獣のような主人公が成長して(ある程度は)人間的になっていくというものがある。ドラゴンボール、スラムダンク、キングダムとかチェンソーマンとか色々。約ネバもかな? 成長前の主人公がそういう風に書かれるのは、少なくとも文法成立の初期の頃は、子ども(クソガキ)のふるまいを誇張して描いていたからだと思う。 元はそういう子ども向けのコンテンツで、読者は主人公のふるまいや考え方に感情移入していた。 具体的な対象者は、まずは小学校低学年くらいの階級構造があやふやな時期の子ども全体。彼らの世界は上も下も決まってなくて、全員がわがままで、ボスザルになれる可能性を秘めている。 次に、小学校高学年くらいの、ボスザルに憧れることができるレベルの、ガキ大将文化圏の強者群。ここでナードや賢しらぶった子ども(=ガキ大将文化圏
※ 本論は12月9日に開催されたゲンロンカフェのトークイベント「伊藤剛×斎藤環×さやわか 『鬼滅の刃』と少年マンガの新情勢」で述べたいくつかの論点の備忘録として書かれた。ネタバレについては一切配慮をしていないので、原作未読・アニメ未見の方には注意を促しておく。 「鬼滅の刃」のわかりやすさ 「鬼滅の刃」(以下「鬼滅」)が空前のブームを巻き起こしている。アニメ「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は公開三日目にして興行収入48億円という空前の記録を樹立し、12月12日までの興行収入が299億2千万円、観客動員数が2152万人に達した。国内興収記録歴代1位の「千と千尋の神隠し」を抜くのももはや時間の問題であろう。原作漫画はさきごろ最終巻となる23巻が発売されて全巻の売り上げが1億2000万部を越え、11月30日発表の「オリコン年間コミックランキング 2020 単巻別」では、史上初の「1位~22位独占」
週刊少年ジャンプ(集英社)の科学をテーマに扱うマンガ「Dr. STONE(ドクターストーン)」がヒットしている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休校中に注目が集まり、2020年3月度(3月2日~4月5日)のオリコン調べでは42.5万部の売り上げ。1巻発売から現在までに累計発行部数800万部以上を達成した。なぜ、今科学なのか、徹底した「読ませる」戦略を、原作の稲垣理一郎氏と科学監修を担当するくられ氏に聞いた。 ※日経トレンディ2021年1月号の記事を再構成 「Dr. STONE」は、2017年に連載を開始し、18年には「SLAM DUNK」や「名探偵コナン」などが受賞した「小学館漫画賞少年向け部門」に選ばれた。19年7月、テレビアニメがスタートし、最終回で2期の製作決定が発表されると、Twitter上で「#ドクターストーン」がトレンド入り。21年1月から2期が放送予定。写真左はコミック1
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