文 / CDB 平庫ワカのWebコミック「マイ・ブロークン・マリコ」の反響は、その第1回が掲載された日からすさまじい速さでネット上を駆け抜けた。Web上では毎日のように、身辺エッセイから政治オピニオンまで大量の無料マンガが供給される。洪水の氾濫のような情報の中で少しでも目を引くために、「XXでXXがXXした話」というタイトルで結末を明かすような手法も定番化している。「マイ・ブロークン・マリコ」はそうではなかった。私の壊れたマリコ、という謎めいたタイトル。どうしようもない女友達が自殺した、誰にもどうすることもできなかった、という第1話の内容。逮捕すべき犯人は存在しない。解くべきトリックや推理もない。でもただそれだけで、この物語はまるで強烈な磁石のように多くの人を引き寄せた。第1話から数千人にリツイートされ、12月17日に発表された第4話まですべてが公開と同時にトレンド入りするという爆発的なリ