9/9から渋谷の代々木体育館で開かれていた、柔道世界選手権の観戦記である。 今回は、フジTVが独占中継を行っていた関係で他のメディアでの露出度は今ひとつだったかも知れないが、内容的には大きな変化がある。 実はロンドン・オリンピックへ向けて大きなルール改正が行われている。 「いきなりのタックルを反則にする」、「効果をなくして、セコいポイント勝負になるのを避ける」というものだ。 これまでスポーツにおけるルール改正というと、スキージャンプの板の長さとか、「勝ちすぎる日本人から欧米人の手にメダルを取り戻す」ためのような日本人に不利なケースが多かったように感じられる。 ところが今回は、日本人に有利な「立ち技回帰」への大きな改正がなされている。 いろいろ経緯を調べてみると、特に日本人の柔道関係者が強烈な政治力を働かせたようなものではなさそうだ。 既に欧州人が中心となった世界の柔道界において、「モンゴル