先の参院選結果は、自民か民主かの選択を有権者に迫る「二大政党づくり」が完全に崩壊し、政党間の力関係が大きく変化したことを示しています。 財界やマスメディアが乗り出し、「二大政党づくり」が本格的に開始されたのは2003年衆院選でした。それから10年間に衆参選挙は各4回行われましたが、自民、民主両党の比例代表の合計得票は、自公が政権を失った09年衆院選の4865万票(自民1881万票、民主2984万票)をピークに減り続けています。 両党の合計比例得票率でみると、10年参院選までは過半数を維持していましたが、昨年の衆院選からは40%台に落ち込んでいます。 今回の参院選で自民党は「圧勝」と報じられていますが、比例で獲得した1846万票は、政権を失った09年衆院選時に及んでいません。民主党は、政権に就いた09年衆院選時の比例得票に比べ今回の参院比例票を2271万票も減らしています。 「二大政党づくり