タグ

ブックマーク / www.yamdas.org (13)

  • yomoyomoの読書記録 - アナリー・サクセニアン『現代の二都物語 なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか』(日経BP社)

    アナリー・サクセニアン『現代の二都物語 なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか』(日経BP社) 日経BPの新婚の竹内さんから献いただいた。 以前ポール・グレアムがボストンとシリコンバレーの投資家の比較をし、シリコンバレーの優位性を書いていてふーんと思ったが、ボストンとシリコンバレーの比較はこのが決定版だったんだな。ポール・グレアムの文章を読んだときは、お堅い東海岸とカジュアルな西海岸の精神文化の違いなのかな、で済ませていた。実際そういう面も確かにあるが、それだけでないのが書を読むと分かる。 書は、ボストンにおける MIT の電気工学教授ヴァネバー・ブッシュと DEC の創業者ケン・オルセン、シリコンバレーにおけるスタンフォード大学の電気工学教授フレデリック・ターマンと HP のウィリアム・ヒューレットとデビッド・パッカードというそれぞれの地のテクノロジー産業の

    ktdisk
    ktdisk 2010/01/17
    世界中の地方自治体が「次のシリコンバレーを育てよう」とする各種の試みを行っているが、それが失敗していることは、市場調整に必要な資本や労働技術の自由な流れを確保することだけに専念するアプローチの限界。
  • GPLv3 looks like a worthy update 日本語訳

    以下の文章は、Michael Tiemann による GPLv3 looks like a worthy update の日語訳である。 私は1986年にはじめて GNU 一般公衆利用許諾契約書と出会ったが、それは私にとって天啓以外の何者でもなかった。著作権(all wrongs reversed)(訳注:all rights reserved のもじりだが、うまい訳が思いつかなかった)に対するその革命的なアプローチと GNU プロジェクトの(より優れた、しかもフリーなものを作ることで UNIX を時代遅れなものにするという)大胆なヴィジョンは、おそらくは量子物理学がアインシュタインにとってそうだったように、私にとって仰天動地のものだった(お前はアインシュタインじゃないだろと言っていただかなくても結構――そんなのは分かってる)。 1987年に GNU C コンパイラをダウンロードし、私は

    ktdisk
    ktdisk 2008/11/02
    Free Software財団の目標がSoftwareの自由に焦点が定まったままであり彼らがその利用を唯一禁じるのは、そうした自由を攻撃しようとする人たちである。ある組織がその成功に関係なく原則を維持するのを見るのは励みになる。
  • The GPL and Software as a Service 日本語訳

    以下の文章は、Tim O'Reilly による The GPL and Software as a Service の日語訳である。 Linux Magazine の The GPL Has No (Networked) Future(GPL には(ネットワーク的な)未来がない)という記事は、私が何年も主張し続けている論点を認めるものだ。それはフリーソフトウェアのライセンスがソースコードの公開を求めるのは配布という行為がすべての契機となるが、ウェブアプリケーションは実際に「配布」されることがないので、フリーソフトウェアのライセンスに縛られないということである(例えば、1999年にベルリンで開かれた Wizards of OS conference で Richard Stallman と交わした議論を参照いただきたい(訳注:日語訳))。 記事には、GPL v3 策定の議論の過程で、Af

    ktdisk
    ktdisk 2008/02/12
  • Beyond the Browser 日本語訳

    以下の文章は、Allison Randal による Beyond the Browser の日語訳である。 Allison Randal は Onyx Neon の創業者、社長であり、The Perl Foundation の役員を務め、またオライリーメディア社が主催する複数のカンファレンスでも共同議長を務めている。 先週 OSBC で、現在の技術トレンドに関する Radar トークを行った。昔からあるデスクトップアプリケーションが強力にネットワーク化するトレンド、Google Docs のような Web 2.0 オンラインアプリケーションは良く知られている。問題は、ウェブブラウザがアプリケーションを開発するにはひどく限定されたプラットフォームで、それに JavaScript は機能十分とはいえない言語であることだ。開発可能なアプリケーションの種類、ウェブブラウザで提供できるユーザ体験に

    ktdisk
    ktdisk 2007/06/04
    iTunes はこれの典型例で、いつでも利用できるオフラインコンポーネントと、ネットワーク接続すれば利用できるシームレスに統合されたオンラインコンポーネントの両方を備えている。
  • Microsoft is Dead 日本語訳

    以下の文章は、Paul Graham による Microsoft is Dead の日語訳である。 翻訳文書については、Shiro Kawai さんから誤訳の指摘を頂きました。ありがとうございました。 数日前、私は突然マイクロソフトが死んだのを実感した。私は若いスタートアップの創業者に、GoogleYahoo とどう違うのかということについて話をしていた。私は、Yahoo がマイクロソフトを恐れたためにスタート地点から逸れてしまったと言った。それこそが、Yahoo が自分たちのことをテクノロジー企業でなく「メディア企業」だと位置づけた理由である。そしてその創業者の顔を見て、彼が私の話が分かっていないのに気づいた。まるで80年代半ばに女の子達がどれだけバリー・マニロウを好きだったか話したようだった。バリーって誰よ? みたいな。 マイクロソフトだって? 彼は何も言わなかったが、誰もマ

    Microsoft is Dead 日本語訳
    ktdisk
    ktdisk 2007/04/26
    彼らが主導権を握ったのは2005年だと私は言いたい。Gmail は彼らが一線を越えたものの一つだ。Gmail は、彼らが検索以上のことができることを示した。
  • George Bush as programming project leader 日本語訳

    ジョージ・ブッシュがプログラミングプロジェクトのリーダーだったら 著者: Andy Lester 日語訳: yomoyomo 以下の文章は、Andy Lester による George Bush as programming project leader の日語訳である。 文中のジョージ・ブッシュの発言の翻訳については、ジョージのブログ (by Fugafuga Lab.)の「ディベート速報」を一部参考にさせてもらった。 昨夜、ケリーとブッシュの討論会初回を見ながら、僕はブッシュ大統領がプログラミングプロジェクトのリーダーだったら何とおっかないだろうと考えて衝撃を受けた。 彼は、物事が計画通りにいかないのに直面してもなお、最初の方針を堅持する重要性を繰り返し続けた:「この戦争に勝つには、計画を信念を曲げず、毅然として遂行することだ」彼はまた、方針を変更すると軍隊の士気を失わせることに

    ktdisk
    ktdisk 2007/01/22
    ITのプロジェクト管理の手法というのは、ある事象がうまく進んでいるかどうかを判断する上での有効な指標かもしれない。
  • Weblog Ethics 日本語訳 (ウェブログの倫理)

    以下の文章は、Rebecca Blood 著『The Weblog Handbook: Practical Advice on Creating and Maintaining Your Blog』の第6章の一部 Weblog Ethics の日語訳である。 ウェブログはオンライン世界の一匹狼である。広範に分散するオーディエンスに、情報を選別しつつ広めるのが可能なことと、マスメディアの主流の外側にいられる立場の二つが、ウェブログの最大の強みである。ウェブログは、誰の恩義も受けず、独自の気紛れな基準に従ってリンクし、論評を行い、情報を広める。 ウェブログのネットワークが持つ潜在的な影響力こそが、メインストリームの報道機関がウェブログ現象を研究し出している真の理由なのかもしれないし、それが恐らく、ジャーナリズムとしてのウェブログについて報じるのが多いことの根底にある。ウェブロガーは自分達を管

  • CC & Web 2.0 日本語訳

    以下の文章は、Lawrence Lessig による CC & Web 2.0 の日語訳である。 文章は、「クリエイティブ・コモンズの価値」の続きである。また C-Shirt のコンセプトについては、鈴木健氏の「Cシャツ、その可能性の中心」が特に参考になる。 クリエイティブ・コモンズは Web 2.0 のツールである:法的、並びに技術的の両方の意味で、ウェブユーザが望むように創造性を生み出し、共有することを可能にするプロトコルなのだ。 さもないと、少なくともクリエイティブ・コモンズはハイプということになる。実際にはどのような成果をあげているのだろうか? CC は実際その集合に何を加えているのだろう? 私がつい2ヶ月前にデモを見た日発の例を紹介しよう。CC-JP のメンバーが、それぞれデザインが微妙に異なる美しいTシャツを着てカンファレンスの会場を歩き回っていたのだ。どのシャツも一番下

    ktdisk
    ktdisk 2006/11/13
    これが CC の重要な狙いの一つである:ウェブにおける多様な創造的なプロジェクトが交流し合うのに必要な自由を実現する、コンテンツ層における単純で、フリーで、しかも伸張性のあるインフラの構築である。
  • The Term "Social Network(ing) Sites" 日本語訳

    「ソーシャル・ネットワーク(ネットワーキング)・サイト」という用語 著者: danah boyd 日語訳: yomoyomo 以下の文章は、danah boyd による The Term "Social Network(ing) Sites" の日語訳である。 私が Friendster の調査を始めた当初、これらのサイトの名称について社会学者の間で多くの議論があった。はじめプレスは、これらのサイトを説明するのに「ソーシャル・ネットワーク(社会的ネットワーク、social networks)」という用語を使っていた。これに憤慨した社会学者は、ああしたサイトは実際には社会的ネットワークではないと延々と文句をつけることとなった。MySpace の人気が爆発すると、メディアは今度は「ソーシャル・ネットワーキング・サイト(social networking sites)」という新しい用語を使う

    ktdisk
    ktdisk 2006/10/12
    「ソーシャル・ネットワーク」とは、社会に属する個人間の結びつきのネットワークである。それは動詞としては、ある人が社会的ネットワークを構築しようとする活動行為を意味する。
  • yomoyomoの読書記録 - 白田秀彰『インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門』(ソフトバンククリエイティブ)

    白田秀彰『インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門』(ソフトバンククリエイティブ) 書は白田秀彰氏の Hotwired の人気連載を基に編まれたものであり、ワタシ自身書の刊行をずっと待っていたのだが、ありがたいことにソフトバンククリエイティブの上林さんより献いただいた。 書を読み始めてまず感じたのはその読みやすさである。何を今更と言われそうだが、当然 Hotwired の連載は新作文書が公開されるたびに読んでいたが、うまく消化しきれない回も多くもどかしく(そして自分の頭の悪さに情けなく)思っていた。上で「人気連載」と書いたが、思ったように読者の投稿が集まらず当初の目論見通りにならなかったことを著者自身認めており、もしかすると当方と同じように感じていた人は多いのかもしれない。そういう人たちにも書をお勧めする。白田さんの連載は、縦書きの書籍として活字になるべきものだったのだ。

    ktdisk
    ktdisk 2006/07/31
    大陸法と英米法の考え方の違いなど、我々の現実生活と縁遠いお勉強な話に思えるかもしれないが、それが我々が現在Internetで向かい合う問題につながっていることを読み解き、根本的な視点を見出す糸口を与えてくれる。
  • yomoyomoの読書記録 - ロバート・スコーブル、シェル・イスラエル『ブログスフィア:アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち』(日経BP)

    ロバート・スコーブル、シェル・イスラエル『ブログスフィア:アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち』(日経BP) 以前書の共著者であるロバート・スコーブル、並びに書の原書について少し書いた縁で日経BPの竹内さんから献いただいた。竹内さんは「Microsoftの著名ブロガー退社に思う」という文章を書いており、書の良いイントロダクションになっている。 書を読んで痛感したのは、Cluetrain Manifesto(書籍版の邦訳は『これまでのビジネスのやり方は終わりだ―あなたの会社を絶滅恐竜にしない95の法則』)の影響の大きさである。以前ワタシはダン・ギルモアの We The Media(邦訳は『ブログ 世界を変える個人メディア』)について「ジャーナリズム版クルートレイン宣言」と評したことがあるが、それに倣うなら書は「ビジネスブログ版クルートレイン宣言」と言える(当然ながら二冊とも

    ktdisk
    ktdisk 2006/07/31
    "片方で安直にグーグルを礼賛しながら、もう一方でこれまた安直に企業人の実名ブログを勧める輩は、本書程度の文化意識ぐらいは持ってほしいものだ。"GoogleとAppleは社員Blogが極端に少ないらしい。
  • さらばわれらがビル・ゲイツ

    週刊ビジスタニュースの編集者から「されどわれらがビル・ゲイツ」の原稿依頼があったのは、5月のゴールデンウィーク明けだった。前回の「スティーブ・ジョブズ今昔物語」は一日で書きあげたが(これは別にそう指定されたわけではなく、勝手に当方が一日で書いたのだ)、今回は締め切りは6月のはじめということで、およそ一月弱時間がある。 こいつは余裕をもって書けそうだと思ったのだが、そうは問屋が卸さなかった。元々業が忙しいところに、断るわけにはいかない翻訳仕事が入ったのである。楽観はあっさり崩れ去った。 当方は雑文書きを自称しているが(週刊ビジスタニュースに掲載される肩書きも、編集者が書いた「ライター」をわざわざ「雑文書き」に直してもらった)、それでも依頼されて文章を書くというのは今なお非日常的体験である。自分のサイトであれば、できあがった文章をその順番に公開すればよいが、この場合そうもいかない。 少し前に

    ktdisk
    ktdisk 2006/06/26
    "「Programingを愛し、理解している」を重視しているが、一方で「ビジネスをも愛し、理解している」重要性も否定できない。"
  • Bionic Software 日本語訳

    以下の文章は、Tim O'Reilly による Bionic Software の日語訳である。 翻訳文書については、冨岡悠さんに誤訳の訂正を頂きました。ありがとうございました。 最近 Boxxet の創業者の You Mon Tsang が、僕のボキャブラリーに「バイオニック・ソフトウェア(bionic software)」という新しいミームを吹き込んでくれた。You Mon の定義によれば、「生物工学(bionics)とは、生物原理の工学システムの設計への応用を目的とした生物システムの研究である」。ただ彼が一月前ぐらいに話してくれたとき、彼はもっとなじみやすい定義を用いていた。負傷してテクノロジーにより高速、強力、有能になって再生した宇宙飛行士をフィーチャーした70年代のテレビ番組『600万ドルの男』を引き合いに出したのだ。このイメージをあてはめれば、バイオニック・システムとは、生

    ktdisk
    ktdisk 2006/03/27
    我々は人間をアプリケーションの構成要素として利用することでより知的なシステムを構築しつつあり、昔人口知能に託していた夢がこの新しいモデルにとってかわられつつあるという私の考えを説明した。
  • 1