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ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (11)

  • nix in desertis:川の話と10年代アニメの話

    ・実は千葉県は州と陸続きではないって知ってた…?「県境が川のラインなんだ…」「言われてみれば千葉入るのに絶対橋渡るもんな」※一部例外あり(Togetter) → こういうのを探すのは面白い。川は陸地扱いだから島にはならない,なんて野暮なことを言うのはだめだ。 → 実際に利根川・江戸川・旧江戸川からはみ出ていたり,凹んでいたりする例外の箇所を探してみると,利根川の流路が変わってしまった影響なのだろうと見て取れる。完全な自然国境も難しいものだ。 → なお,この理屈を通すのなら,ライン川・運河・ドナウ川でヨーロッパの大半が切り取れるので,ヨーロッパ大陸が成立するw。やはりライン川とドナウ川の向こう側はヨーロッパではない……?これに付随して,キール運河があるユーラン半島もユーラン島になる。より巨大な事例で言えば,バルト海から運河を伝ってヴォルガ川へ,ヴォルガ川を下ってヴォルゴグラードでヴォルガ=

  • nix in desertis:「表現の不自由展 その後」について

    なんとなく思ったことを書いておく。言うまでもなく私自身は「表現の不自由展 その後」はちゃんと公金が支出されて妨害無く展示されるべきだったと思う,というのを前置きした上で。 「表現の不自由展 その後」はあいちトリエンナーレの(国際現代美術展の)一部であり,つまりは現代アートの祭典である。したがって当然「表現の不自由展 その後」も現代アートの文脈で理解する必要がある。そもそもそのHPに行けば説明されているので読めばわかるのだが,要するに何らかの理由で展示を拒否された作品が集められ,排除された理由を説明するキャプションが付されたことで,これは「表現の自由について考える」文脈に改めて載せられた作品群ということになる。 すなわち,この時点で個々の作品が持つ芸術性については後退していて,少なくとも前面には出てきていない。一番わかりやすい例で言えば,ここに展示された「平和の少女像」は東京都美術館での企画

  • nix in desertis:『けものフレンズ』感想

    ご多分に漏れず,私も最初は全くのノーチェックであった。そして作に気づいたのは,骨しゃぶりさんのこの記事だった。 ・アニメ『けものフレンズ』は人類史600万年を探求する 正直,この記事を読んだ最初の感想は「まーた骨しゃぶりさんは大げさに書きおってからにwww」だったのだが,1話を視聴してマジもマジだったので椅子から転げ落ちた。よくもまあ1話にあれだけ詰め込んだものだ。確かそれが1月27-28日頃で,まだ2話と3話の切り替わりくらいの時期だったと思う。3話までは立て続けに見てすっかりはまってしまった。おそらく同じような行動の人は少なからずいて,あの記事は『けものフレンズ』受容史を作るとしたら欠くべからざるものだと思う。世間的に爆発したのが2/6頃だそうなので,自分を含めてあの記事で見始めた勢は比較的アーリーアダプターの部類といえるかもしれない。もちろん,アプリ版からの支持者や1話ですぐ気づい

    kujoo
    kujoo 2017/04/03
  • nix in desertis:佐藤ひろ美引退によせて

    正直に言ってそんなに熱心なファンでもなかったが,C91の某所にて「佐藤ひろ美Fanbook 引退ライブ特別版」なる冊子をいただき,読みながら知っている曲を聞いていたら感慨深くなったので一筆。ちなみにこの冊子,片岡ともさんと後藤邑子さんが寄稿しているすごいだったりする。 自分の場合,佐藤ひろ美というと「ねこねこソフトの人」であり「ギャラクシーエンジェルの人」であった。この2つはそれぞれ佐藤ひろ美ファンのよくあるパターンではあるが,この2つが重なっている人は比較的珍しいのではないか。ねこねこソフトを追っかけていた人はギャラクシーエンジェルは全然触れていないイメージがある。かく言う私も別に佐藤ひろ美が歌っていたからギャラクシーエンジェルをやり始めたわけではなくて,無印・ML(2作目)をプレイしていたらEL(3作目)で主題歌が偶然佐藤ひろ美だった,というだけの話だ。自分の中ではPCゲームもコン

    kujoo
    kujoo 2017/02/09
  • nix in desertis:『高慢と偏見とゾンビ』

    イギリスの傑作古典小説『高慢と偏見』になぜかゾンビをつっこむという,どう考えても作者の頭がどうかしているパロディ(マッシュアップ)小説映画化。原作の『高慢と偏見』が好きだったし,どうB級映画化したのかが気になったので見に行ったら,予想通りの面白さであった。 ストーリーの基ラインは『高慢と偏見』の通り……と言いたいところだが,ゾンビが混入されているせいで後半は大きく捻じ曲げられていくことになる。というか前半も,筋から外れていないだけで,原作では優雅なお茶会で姉妹が語り合うシーンがカンフーの修行しながら語り合うシーンに変わっているし,何よりダーシーが高慢さを捨ててリジーに愛を告白する(が,リジーの偏見により振られる)という原作屈指の名シーンもなぜかカンフーバトルになるというぶっ壊し具合で(私が見た劇場はここで観衆一同大爆笑であった),この映画最大の“加害者”はゾンビというよりカンフーだっ

  • nix in desertis:がっこうぐらし!:原作とアニメの差異について

    『がっこうぐらし!』は,ユキの描写について原作とアニメの間に非常に大きな差異があるが,皆さんお気づきになられただろうか。以下ネタバレ全開。 先に原作のユキから見ていく。1巻の1話,ユキの見えている風景が彼女の妄想による幻覚であることが示される。言うまでもなく来の世界はゾンビがうろついている。彼女の学校生活はとても幸せそうだ。学園生活部の面々以外の,園芸部やクラスメイトとも普通に会話できている。実はその後しばらくユキ視点になっている回があまりないので,ユキが見ている風景の描写は少ない。なので話は4巻まで飛ぶ。21話,ユキがめぐねぇに「現実を見ろ」とでも言っているかのような夢を見る。ここでのユキと学園生活部の面々の距離は遠く,ユキは他の生徒たちに阻まれて近づけない。ユキは明らかに群衆に埋もれている。 そして問題の5巻。26話冒頭 「つらいこともあったけど みんな一緒に乗り越えた だから毎日が

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    kujoo 2015/10/30
  • nix in desertis:エロゲ版「屈辱」の講評と結果発表

    kujoo
    kujoo 2014/06/23
    総括いいですね。 君望は「体験版なのにHシーンあるんだ!」というのがビックリしたなあ。加えてその後の衝撃のラスト、みたいな。
  • nix in desertis:エロゲ版「屈辱」は可能か,及び無差別級お試し版

    元ネタはこちら(正確に言えばこちらも元ネタの引用だが)。で,この記事を書いたMukkeさんが「エロゲクラスタやミステリクラスタでやってくれてもええんやで?」と書いていたので少し構想してみたが,「エロゲ」でやるのは非常に難しいのではないか,というのが残念ながら結論になる。ルールに一部手を加えればいけるかもしれない。そう考えた理由を以下に列挙しておく。 1.「エロゲ」という括りがとんでもなく広いため 実は何よりこれじゃないかと。SFやラノベの方が作品数が膨大だって? おそらくそれは間違いない。しかし,エロゲというのはその裾野の広さに特徴があるもので,エロゲで括るというのは実際のところ「小説」で括るのと近いものがあると思う。そりゃまあSFもあればミステリーもあるしファンタジーもあるし普通の恋愛劇もあるしクトゥルーもあるしロボット物もあるしサイバーパンクもあるしマカロニウェスタンだってある。困った

    kujoo
    kujoo 2014/06/20
    「同級生2」あ、間違えて既プレイのタイトルを書いてしまった。アニメは見たけどゲームはやってないみたいなパターンが多いのかな? / 元は作品で自分語りする人たちの遊び、なんだろうけどエロゲマってそゆのやるの?
  • nix in desertis:劇場版アイドルマスター

    偶然にも春香の誕生日に見に行っていた,ということに見終わってから気づいた。 正直に言えば満点という出来ではなく,不満点は無くは無い。特に作画について。ストーリーはどうしても好き嫌いもあるし,キャラの扱いは人数が多いから偏るのも致し方ないところがある。しかし,作画は劇場版なんだから。「おい,顔歪んでんぞ」というシーンがいくつかあって,とても残念であった。まあ,不満点は置いておこう。その上で,ストーリー面の話をする。 劇場版の春香たちは,TVシリーズでの艱難辛苦を乗り越えて設定的にもトップアイドルになってしまった。美希と春香はそれぞれステージに立つことの意味を考え直してそこに戻ってきた。千早は家族と正面から向き合い始めた。特にこの3人は物語の中核として,巻き起こした波乱の意味は大きかった。ただ,その中から今回リーダーに選ばれたのが春香なのは,極めて自然なことだ。箱○無印の頃から語られていること

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    kujoo 2014/04/09
  • nix in desertis:なぜローマは崩壊したのに中国帝国は存続したか

    ・なんでローマは崩壊したのに中国帝国は存続した?(歴史的速報@2ch) そもそもローマ帝国再興は土台無理な話として,むしろ「なぜフランク王国は西ローマ帝国再興にさえたどりつかなかったのか」という話で考えた方が建設的であろう。で,結論としては,フランク王国が北魏になれなかったってことだろう。クローヴィスからシャルルマーニュまで300年,ゲルマン人の大移動開始からなら450年弱,ちょっと時間が開き過ぎた。北魏は道武帝から太武帝までわずかに約50年。八王の乱から数えても,太武帝の統一まで約150年。間に一度苻堅による統一があるから,西欧に比べれば分裂していた期間は短い。八王の乱から隋の統一まででやっと300年だ。だから皇帝の求心力が低下しきらず,統一への求心力が維持された。 もう2つ大きな違いとして。隋は後漢の領域のほぼ全てを覆ったが,鮮卑の旧領であるモンゴル高原は保持できていない。その後,唐が

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    kujoo 2013/12/07
  • nix in desertis:「ロボットは東大に入れるか」発表会(11/23)レポート

    通称「東ロボくんプロジェクト」。NHKでも報道があった通り,発表会があったので参加してきた。以下にレポートを書いたが,超長くなったので,簡潔に先にまとめておく。 ・入試は「暗記とパターン」だが,パターン作りというのは,実際には高度な人間の知的能力。だから大学入試を選んだ。 ・最終的にコンピュータに身につけて欲しい能力(=東大入試突破に必要な能力)は3つ。「深く正確な(自然言語の)構文解析と意味合成」・「パラフレーズ同定」・「文章の要約」。これらは現在の人工知能ではできない。 ・ただし,今回は初回なので,挑戦する入試をセンター試験(模試)に絞った。また,最終的に欲しい能力を目指す質的な研究ではなく,今回は,小手先の,現状可能なアプローチだけで,どれだけセンター試験で得点できるかに挑戦した。そのセンター模試の結果は約4割の得点率(387/900)。足切り回避まで,まだまだ先は長い。 (筆者注

    kujoo
    kujoo 2013/11/25
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