現地時間8月11日に閉幕を迎えたパリ五輪。日本選手団は海外開催の五輪では最多となる計45個のメダルを獲得した。その躍進の一因には、日本ならではの食の面でのサポートがあった。
ドジャース大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者が大谷の銀行口座から預金を盗み違法賭博の胴元に送金していたスキャンダルは、銀行詐欺容疑での訴追という形でひとつの決着を迎えた。訴追の一報が流れると、米専門テレビ局ESPNの敏腕記者ジェフ・パッサン氏はX(旧ツイッター)に「どのように口座にアクセスされたのかという長い間の謎がついに明らかになった」と投稿した。 冷静に整理「訴追されるまで」 水原容疑者が大谷の口座に不正アクセスし違法スポーツ賭博の借金返済のため盗んだ預金は当初は450万ドル(約6億9000万円)と伝えられていたが、実際はその3.5倍以上の総額1600万ドル(約24億5000万円)にも上った。違法賭博は2021年12月から2024年1月までの間に約1万9000回、1日平均で約25回も行われ、訴状に記された同容疑者のメールの記録には胴元のマシュー・ボウヤー氏から借金返済を催促され追い詰めら
3月某日、酔った男性に絡まれていた女児を救出し、さらに4月にはIWGPタッグ王座も獲得するなど、一躍名を上げた新日本プロレスのグレート-O-カーン(以下、オーカーン)。警察から感謝状を受け取った帝国の支配者は、漫画・アニメ好きであることを包み隠さず公言する“オタクレスラー”でもある。インタビュー後編では、そんなオーカーンの謎めいたルーツと、代名詞となった必殺技「大空スバル式羊殺し」が生まれた経緯に迫った。(全2回の2回目/前編へ) じつは、オーカーンと同じように漫画やアニメをこよなく愛するレスラーが話題になったことがある。花咲徳栄高校卒業後、日本大学のレスリング部で名を馳せた岡倫之(おか・ともゆき)だ。「岡さんをご存知ですか?」と水を向けると、オーカーンは神妙な表情でこう口にした。 「うむ。なんか取材を受けるとよく出るんだよ、その名前が」 『僕は友達が少ない』の柏崎星奈のイラストが描かれた
Jリーグ公式noteにて「スポーツ現場におけるハラスメントとの決別宣言」という記事がアップされたのは1月18日20時3分のことであった。執筆者はJリーグの佐伯夕利子常勤理事である。 9000字を超える長文だったが、何度もうなずきながら一気に読んでしまった。このタイミングで書かれたのは、昨年末に相次いだパワーハラスメントの懲罰決定(12月24日に東京ヴェルディ、30日にサガン鳥栖)を受けてのものである。 この記事に、私は2つの点で興味を抱いた。まずnoteという、一般にもなじみ深いプラットフォームが用いられたこと。そして発信者が、佐伯理事だったこと。スペインでの長い指導経験を持つ彼女だからこそ、日本の指導現場でのハラスメントを「人権侵害」と断じることができた。その事実を、われわれは噛みしめるべきである。 普段は自宅のあるビジャレアルから、オンラインでのミーティングに参加し続けている佐伯理事。
第34期竜王戦第3局が10月30、31日に開催されます。2度目の防衛を目指す豊島将之竜王は藤井聡太三冠相手に2連勝を許す展開になっていますが、昨年度は羽生善治九段相手に防衛を果たした実力者です。その竜王戦と、藤井三冠らへの印象について語った記事を特別に転載します【初出:Sports Graphic Number1018号(2021年1月7日発売)/[竜王戦ドキュメント]豊島将之「防衛より前進を」※肩書などはすべて当時】 竜王にも、名人の座にも就いた。それでも、この言葉が付きまとった。「タイトルを防してこそ一人前」。誰もが認める実力者でありながら、なぜか防衛戦では、3度続けて苦杯を嘗めた。4度目こそは――。対峙したのは羽生善治。心技体がぶつかり合った5局の激闘の末、レジェンドの挑戦を撥ね除けた彼が、胸に抱いた思いとは。 ◆ ◆ ◆ 将棋界に8つあるタイトルのうち最も序列が高いのは、4400万
漫画家として気になるポイントは、アイコンです……奥様が「将棋の渡辺くん」を描く漫画家ということで密かに親近感を感じていますが、“本業の成績次第でアイコンのイラスト提供を考える”とプレッシャーをかけられていたみたいですね。無事そのイラストでアカウント開設できたようで何よりです……。 ブログや各メディアでの露出など、渡辺名人の表現はハッキリと分かりやすく、僕たち夫婦のような初心者ファンでもわかりやすいと感じるばかりです。ツイッター上でもぜひ将棋の面白さ、棋士の日常を伝えてほしいなと願っています。 あと面白いなと思ったのは王座戦を見ていて、アベマ中継のCMに入る前の数秒の動画でアベマくんを釣り上げる都成竜馬七段、まさかの温泉中継をする佐々木大地五段もツボでした……。って、このままだと棋士のオチャメな姿を紹介するだけになってしまうので、対局に目を移しましょう(笑)。 桐山九段73歳、伊藤四段18歳
そのひとつが、産後のアスリートの復帰だ。 「これは日本だけに限らず、世界的に見てもそうなんですが、出産を経て、競技を続ける人の数が非常に少ないんです」 そう言われてみると確かに女性アスリートの場合、妊娠して、出産し、子育てに入ると、もう競技者としては“上がり”のような風潮がある。 「ほんと、そうなんです。日本で女性の社会進出が改めて問われている中で、アスリートが育児を挟んで復活するために、もっとサポートできる環境が生まれて、理解が広がっていけば、陸上に限らず、産後も競技を続けたい人、戻りたい人がけっこう出てくると思うんです」 「いろんな人の思いがあって生まれた1枚だと思うんです」 そう願うなかで、卜部には最近、忘れられない印象的なシーンがあったという。 「寺田(明日香)さんが織田記念で日本記録(100mハードル)を出した時、娘さんとタイム表示板の前で写真を撮られていたのがすごく素敵だなって
最近、テイオーの名前は「ウマ娘」に関連して取り上げられるケースが増えた。現役時代の育成先、休養先でもあった二風谷ファームの稲原昌幸によると、内村正則オーナーも御子息ともども、そうした反響を「とても喜んでいる」という。関係者にとってはどんな形でも、トウカイテイオーの名が脚光を浴びるのは嬉しいことなのだ。 しかしゲームの世界で再び火がついた人気とは裏腹に、現実の生産界におけるテイオーの血は年々、「先細り」の状況にある。なぜそうなってしまったのか。その背景についてはNumber1027号を読んでいただくとして、ここでは書ききれなかった話をいくつか紹介したい。 テイオーは潔癖症みたいなところがあった 種牡馬としての供用先・社台スタリオンステーションの徳武英介によるとテイオーは「孤高」の2文字がよく似合う馬だったという。 「頭がすごく良くて、馬房のなかでボロ(糞)の上に寝て体を汚すなんてことはなかっ
約3カ月で600万ダウンロードを突破した人気スマホゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」。競馬ファンからすれば、スペシャルウィークやトウカイテイオーが美少女化されたことも驚きですが、「作った会社は月100億円を稼いでいる」と聞くと、興味がわくのではないでしょうか。 スマホゲームが話題ですが、2018年と今年に放送された2回のテレビアニメも、同作を見た競馬ファンに聞くと口をそろえて評価していました。元々ドラマチックな競馬のエピソードをアニメのストーリーに落とし込むと同時に、多彩なキャラクター(ウマ娘)たちが特徴的に生き生きと描かれているからです。 「ウマ娘」のサイトのキャラクター紹介ページ(https://umamusume.jp/character/)には70人以上がずらりと並んでいますが、身長や誕生日、勝負服、特徴も細かに解説されています。いずれもリアルの競走馬のエピソードに沿っていて、目
東京五輪開幕まで4月14日でちょうど100日となった。本来ならば開催国では機運が最高潮に高まり、自国選手たちの調整ぶりやメダル獲得予想に大きな注目が集まる時期だろう。しかし、「ウィズコロナ」で初めて行われる今回は状況が全く異なる。人々の関心は、「五輪をやれるのか、やれないのか」にある。 世論調査では大半が今夏開催を疑問視 毎日新聞などが3月に行った世論調査では、東京五輪を「予定通り開催すべき」と答えた人はたった9%だった。朝日新聞が4月10、11日、東京五輪・パラリンピック開催について3択で尋ねた世論調査の結果は、「今年の夏に開催する」が28%、「再び延期する」は34%、「中止する」は35%。日本では今なお、大半が今夏の開催を疑問視している。
史上最年少でデナリ(6190m、米アラスカ州)の冬季単独登頂を果たした世界的な登山家、栗秋正寿(48)が、事実上の「引退」を表明した。九州工業大の山岳部時代の後輩である河原畑健の言葉が忘れられない。「結婚と子どもの誕生は山を辞める二大チャンス。でも栗秋さんは結局、(山へ)行っちゃいましたからね」。一流の登山家たちは命を落としかけても、再び、何事もなかったかのように山へ向かう。彼らが山を辞めるとき――。それは命を落としたときなのではないか。そんな不吉な思いにかられることがある。栗秋も同じだった。しかし、栗秋は無論、まだ生きている。彼はなぜ山を辞める決断をしたのか。きっかけは、2016年の人生初の遭難だった。(全3回/#2、#3へ) 「救助を要請するときは山を辞めるとき」 ――2016年4月、栗秋さんは、アラスカ州のデナリ国立公園にあるハンターという山で遭難し、救助されました。アラスカの山中で
森且行がオートレーサーを目指し、SMAPを脱退したのは1996年5月のことだった。グループの冠番組『SMAP×SMAP』放送開始の翌月である。 今では珍しくなくなってしまった、現役のジャニーズアイドルのグループ及び事務所からの脱退だが、当時は異例中の異例のことだった。特に森は、その歌唱力の高さから初期のSMAPを引っ張っていたメンバーでもあり、6人の中で最も早く連続ドラマで主演を務めたのも彼だった。 しかも、抜けたのは“1996年のSMAP”。 1991年に発売されたデビュー曲で、ジャニーズとしては珍しく1位を取れなかった当時を本人たちが「僕ら、落ちこぼれだったからね」と振り返った話は有名だが、この年はそれまで溜まったパワーをいよいよ爆発させんとしているとき。 前年にはジャニーズとして初めて日本テレビ系列24時間テレビのパーソナリティーに抜擢。前月から香取慎吾の初主演ドラマ『透明人間』と、
近年の甲子園は、膨大な練習と膨大な食事を吸収できた"ガタイ”がいい選手が多い。しかし、もっと無理なく成長することができるとしたら……。 新型コロナウイルスはなかなか収束を見せないが、スポーツ界は徐々に活動が再開され始めた。プロ野球・Jリーグの2大プロスポーツが先駆けとなり、アマチュアスポーツも少しずつ活気を取り戻しつつある。 野球界も「withコロナ」の生活様式を進めている。プロ野球の取材をしていても、変化を如実に感じる場面がある。 プロ野球のパ・リーグを2連覇している西武は、ホームでの同一カード6連戦の最後の日、試合前のシートノックを行わなかった。またパ・リーグの首位・楽天は、中軸を担う3選手、浅村栄斗、ブラッシュ、ロメロの負担を休養日やDH起用で軽減しながら、チームをうまく循環させている。 そして彼らは、試合でハイパフォーマンスを発揮している。チームが好調なのもうなずける。 この流れは
「エイドステーションと言うんですね! まさにそれですよ! 今度から私も使わせてもらいます」 オンラインでつないだ画面越しで興奮気味にこう話すのは、奈良大学教授で城郭考古学を専門とする千田嘉博氏だ。 千田教授は、緊急事態宣言が発令された翌4月8日に、NHK-BSプレミアムで放送された番組「英雄たちの選択」の中で、“戦国の奇跡”と呼ばれる豊臣秀吉の「中国大返し」について、ある新説を唱えていた。 番組のHPにはこう書かれている。 <備中高松城から姫路城まで100キロにおよぶ行程を大軍が驚異的な速度で取って返した。いかにして秀吉は不可能を可能にしたのか?(中略)“幻の大返しシステム”の存在が、浮かび上がってきた> そのシステムとはどんなものか? それを理解するキーワードが、ウルトラマラソンやトレイルランニングの世界ではおなじみの「エイドステーション」なのだ。そして、その言葉を筆者が伝えたときに、今
数々の記録を更新し続ける藤井聡太。棋聖戦で優勝すれば史上最年少でのタイトル獲得となる。最短で7月9日に決まる。 「いやあ、鳥肌が立ちます。この将棋は、善悪を超えた芸術作品だと思います」 6月4日、将棋の8大タイトルの1つである棋聖戦の挑戦者決定戦で、藤井聡太七段(17)が永瀬拓矢二冠(27)を破り、タイトル初挑戦を決めた。 終盤の入り口で、藤井が指した62手目「2七銀成」という一手に対し、解説していた飯島栄治七段は感に堪えぬ口調で冒頭の言葉を発した。注目の対局だっただけに、一般のワイドショーなどでもこの発言は取り上げられた。 藤井はそれから4日後に行われた棋聖戦五番勝負の第1局で渡辺明棋聖(36・他に棋王と王将も保持する三冠)との157手の大熱戦を制した。 シリーズであと2勝すれば、屋敷伸之九段(48)の持つ18歳6カ月という最年少タイトル獲得記録を大きく更新する事になる。 渡辺は現在の将
緊急事態宣言の解除によって、止まっていた将棋界のタイトル戦も一気に動き出した。 新型コロナの渦に巻き込まれてしまうものとほぼ諦められていた、藤井聡太七段のタイトル戦挑戦の最年少記録更新も可能性が急復活した。 ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社主催)の挑戦者決定トーナメントの準決勝、藤井-佐藤天彦九段戦と、永瀬拓矢二冠-山崎隆之八段戦が6月2日に設定され、決勝は中1日で4日に対局。そして渡辺明棋聖が待ち受ける棋聖戦五番勝負の第1局は、挑戦者決定から4日後という前代未聞の短い間隔で、8日に東京・千駄ヶ谷の将棋会館で開催という日程が発表されたからだ。 藤井が準決勝、決勝と連勝して挑戦権を手にすれば、屋敷伸之四段(現九段)が17歳10カ月24日で挑戦した1989年の棋聖戦の記録を4日更新する最年少レコードの更新となる。 準決勝からタイトル戦まで合わせて中5日という超異例の対局日程を組んだところに、藤
競馬シミュレーションゲーム「ダービースタリオン」、通称「ダビスタ」。競馬ブーム真っ盛りの1991年にファミコン用ソフトとして発売され、以降、さまざまなプラットフォームでシリーズを重ねてきたこのゲームの名前を聞いて、まず最初に「最強馬」というキーワードが思い浮かぶ人は多いはずだ。 スピードがありすぎて、最後の直線で後続を引き離した馬の姿が、画面の外に消えてしまう。そんな「最強馬」を作りたくて、みんな徹夜でコントローラーを握った。最も熱かった1990年代、強い馬を作るプレーヤーはスター扱いされ、雑誌でその生産や調教の理論を語った。 かくいうNumberでも、1994年の秋競馬特集号でゲーマーの横井顕さんにインタビューした記事を「ダビスタ最強馬のつくり方。」と題して掲載している。 でもそういう盛り上がり方は、じつは開発者の薗部博之がダビスタを作りはじめたときには想像もしていなかったという。そもそ
大阪・万博記念公園スポーツ広場内、ガンバ大阪のクラブハウス真横に噂の「市立吹田サッカースタジアム」はある。 10月10日に竣工式を終えたばかりで、筆者が訪れたこの日もどこかの視察団が訪れていた。 噂。 関西に住む馴染みの記者仲間から聞いていた。 「サッカーを観るなら最適やと思うで」「プレミアリーグのスタジアムみたいですよ」 まるで彼らの持ち物かのように自慢していたが、実際に目にしてみて「うわーっ」と思わず声を挙げてしまう自分がいた。 タッチラインまで7m、高低差は150cmしかない。 4万人収容のサッカー専用スタジアム。 何が驚いたかって、とにかく観客席からピッチまでが近い。 距離はタッチラインまで7m、ゴールラインまで10m。それも観客席の最前列からピッチまでの高低差は150cmしかない。プレミアにも引けを取らないほど、プレーヤーに近い目線で試合を楽しむことができる。選手たちの声も聞こえ
福西氏は、「ボールを持っている選手にキープ力がある場合、あえてその選手をサポートせず、別のスペースに走る」といったプレーの重要性を力説した。 昨年の秋、シュツットガルトで岡崎慎司から聞いたいくつかの言葉が強く印象に残っている。 「組織のバランスが崩れたら『ヤバい』と思うのは、たぶん僕らが日本人だからなんですよね」 「サイドバックがボールを持った時に、僕らの感覚からすると、ボランチが真横にいてサポートすることが普通じゃないですか。でも、ウチもそうだし、こっちでも多くのチームの場合はそれが普通じゃない」 「ただ、強いチームはちゃんとやってるんですよ。バイエルンと試合した時に、ボランチがサイドバックの真横でパスを受けようとしていて、『ああ、やっぱり普通はこうだよな』って思いました」 日本人にとっては当たり前の定石もドイツではそうではない!? 日本人選手の多くは本質的かつ習慣的に「組織のバランス」
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