米海兵隊MV-22垂直離着陸プロペラ輸送機(オスプレイ) は、空中給油なしの航続距離が普天間から魚釣島のレンジを確保する一方で、簡易ヘリポートは備えるものの、本格的な滑走路の建設は難しい同島に要員を急派するには適切な輸送機であると考えられます。 であるにも関わらず、オスプレイの普天間配備と、尖閣をめぐる緊張とを結びつける議論はほとんど行われていません。それは、まるでタブーのような雰囲気があります。正に「空気」と言って良いでしょう。 では、どうして普天間のオスプレイと尖閣問題を結びつける議論は、一種のタブーになっているのでしょうか? 以前にこの欄で「腹芸」という表現で同様の議論をしたことがありますが、改めて「空気」として考えてみたいと思います。 この「空気」の背後には、以下の3つの問題があるように思われます。空気の種類としては、利害が錯綜し、問題が複雑化した場合に「誰も口に出して言わなくなる