元厚生事務次官の山口剛彦夫妻と吉原健二の奥さんが殺されたらしい。ともに年金に関わっていたらしく、「すわ年金テロか?」と睨まれている。 テロも戦争も政治の一形態である。戦争が対等な、または対等に近いもの同士が行う政治形態であるのに対し、テロは非対称の者が行う、つまり「弱者」が「強者」に対して行う政治行動だ。しかし戦争にしろテロにしろ、選択肢として賢いものとはいえない。(これで社会の年金問題に対する厚生省への批判が緩む可能性もある) 命を奪うまでしなくても「政治目標」を果たす方策は様々に考えられてしかるべきだろう。(死刑もまた「命を奪ってまで行う政治行動だ」という意味で視野の狭い政策といえる) 戦争−テロ−死刑 は、このような意味でリニアにつながっている。 1988年に「厚生年金保険制度回顧録」という本が出版されて、花沢武夫がおおよそ次のように言っていたそうだ。「どうせ支払は二十年先なんだから