神隠し(かみかくし・かみがくし)とは 喪中に神棚を、白い紙や布で覆う慣わし。 人間がある日忽然と消え失せる現象(本項で記述)。神域である山や森で、人が行方不明になったり、街や里からなんの前触れも無く失踪することを、神の仕業としてとらえた概念。古来用いられていたが、現代でも唐突な失踪のことをこの名称で呼ぶことがある。天狗隠しとも言う。 神隠しの伝承が残る青森県の天狗岳 神隠しの伝承が残る「八幡の藪知らず」の森(千葉県市川市) 多くの場合は行方不明者は神域に消えたと考えられた。 縄文時代以前から、日本の神や霊魂の存在が信じられており、神奈備(かむなび)や神籬(ひもろぎ)や磐座(いわくら)・磐境(いわさか)は、神域(常世・幽世)と現世(人の生きる現実世界)の端境と考えられており、禍福をもたらす神霊が、簡単に行き来できないように、結界としての注連縄が張られたり禁足地になっていた。これは人も同様であ