宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小型月着陸実証機「SLIM」が月の長い夜を越す「越夜」に成功したと明かした。また、2月26日には越夜後に航法カメラで撮影した月面の画像を公開した。 月面の環境は地球よりも極端だ。昼間には摂氏100度まで上昇する一方、夜には最大で摂氏マイナス170度まで低下する。そして、月の夜は地球時間の半月ほど続く。こうした極端な温度変化、そして極端な低温が長く続く環境を探査機が乗り切るのは困難で、2023年に世界で4カ国目となる月面着陸に成功したインドの「チャンドラヤーン3号」も夜を越すことができなかった。 なお、SLIMは越夜を想定した設計ではなかったが、「逆立ちでの着陸」などの困難を乗り越えてミッションを成功させているだけに、越夜にも関心が高まっていた。そして、2月25日夜にコマンドを送信したところSLIMから応答があり、越夜を確認した。 昨晩、コマンドを送信した
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