【ソウル=名村隆寛】長崎県対馬市の海神神社から2012年10月に盗まれ、韓国に持ち込まれた国の指定重要文化財の仏像「銅造如来立像」が17日、日本側に返還、まもなく対馬に戻る予定だ。仏像は、日本側の返還要求にもかかわらず、約3年間拝まれることもなく韓国に留め置かれた。しかし、韓国には他にも同時期に対馬から盗まれた仏像が返還されずにいる。日韓の懸案のひとつである仏像返還問題がこれで完全に解決したわけではない。 仏像の返還は、15日の韓国最高検の決定によるもの。韓国では「仏像は本来、朝鮮半島から日本が持ち去ったものだ」との主張があったが、最高検は(1)鑑定により仏像が日本に渡った経路が確認できない(2)韓国国内で所有権を主張する寺などがない-ことを返還理由にあげた。 最高検では「(決定翌日の)16日にも引き渡しは可能だ」とした。 3年近く日韓の懸案としてくすぶり続けた問題の結末としては実にあっけ
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