今回は技術トピック。 アマゾンWebサービスから「Simple Queue Service (Beta)」がベータリリースされた。 キュー(待ち行列)というのは、要はイベントが発生する頻度についてヒマなときとピークのときで差が激しい場合、それを平準化するためのバッファのことである。 ただのバッファだから、性能要件から言っても根本的なスループットの不足を補うものではない。そう言ってしまえばそれだけなのだけれども、応用次第で性能要件を超えたところで味のある技術でもある。 単純なものではWebサーバに実装されているキュー(ApacheにおけるListenBacklogディレクティブ)がいい例である。アクセスが集中しているとき、プロセス(あるいはスレッド)のプール数が足りなければ、とりあえず溢れたリクエストはキューに突っ込んでおいて、順番が回ってきたらそれを処理してレスポンスを返すし、いつまで待っ
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