ヤーマス・キャッスル (SS Yarmouth Castle)は、おもにアメリカ合衆国でフェリーやクルーズ客船として運行されていた汽船。1965年に悲惨な火災を起こして沈没し、船舶の安全確保のため新たな法整備が進むきっかけを作った。 この船は、1927年にペンシルベニア州フィラデルフィアのウィリアム・クランプ・アンド・サンズ造船所で建造され、当初は「エヴァンジェリン (Evangeline)」と命名された。全長365フィート、総トン数5002トン。姉妹船ヤーマス (SS Yarmouth) も同年に進水した。 エヴァンジェリンは、ボストンと、カナダ・ノバスコシア州ヤーマス (Yarmouth) を結ぶ、イースタン汽船 (Eastern Steamship Lines) の航路に就役したが、第二次世界大戦に米国が参戦すると、軍隊輸送船として太平洋方面に派遣されることになった。この船は、サンフ