福岡の伝説のホテル「ホテル・イル・パラッツォ」がこのたび、リニューアルして再生。1989年のオープン当時、ここを手がけた内田繁が描いていた街づくりとはどのようなものだったのか。それはどのように継承され、現代に甦ったのかを現地に赴き、考察した 10月1日、伝説のホテル イル・パラッツオが甦った。ホテル イル・パラッツオは1989年、九州きっての繁華街、福岡中州地区に隣接する春吉地区に誕生した。戦前は夜の盛り場として賑わったものの、戦後は廃れていた春吉地区に、ホテルだけをデザインするというより、街づくりの起点として計画がなされた。インテリアデザイナーの内田繁によるディレクションのもと、建築をイタリア人建築家のアルド・ロッシが手がけ、ホテルインテリアと客室、家具類は内田繁と三橋いく代が、バーをアルド・ロッシ、エットーレ・ソットサス、ガエターノ・ペッシェ、倉俣史朗がデザイン。綺羅星のごとくデザイナ