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ブックマーク / www.cinra.net (516)

  • 詩人・平出隆と美術家たちの「対話」に注目する展覧会 言語と美術が交差 | CINRA

    展覧会『言語と美術─平出隆と美術家たち』が、10月6日から千葉・佐倉DIC川村記念美術館で開催される。 国際的なベストセラーとなった小説の客』でも知られる詩人の平出隆。同展は平出が「対話」を重ねてきた美術家たちとの長い歳月を軸に、美術作品固有の思考や言語に光を当てることを目指す展覧会だ。 言葉が造形性を伴いながら拡散していくという平出独自の概念「空中の」を踏まえた会場構成は、建築家の青木淳が担当。全長約12メートルのアクリルと鉄で作られた「透明梁」を使い、詩人と美術家たち、言葉と形象が交差する空間を現出させる。ジョゼフ・コーネル、瀧口修造、中西夏之、加納光於、河原温、ドナルド・エヴァンズ、岡崎和郎、奈良原一高、若林奮らによるもの。 会期中には、平出と青木淳、平出と郡淳一郎、澤直哉によるトークイベントを開催。また平出と伊藤ゴローによる詩とギター演奏のイベントも行なわれる。参加方法などの

    詩人・平出隆と美術家たちの「対話」に注目する展覧会 言語と美術が交差 | CINRA
  • 岡﨑乾二郎が日本の現代美術史を徹底解説、転機は1980年代だった | CINRA

    の現代美術にとって、1980年代とはどんな時代だったのか。観念的な1970年代、サブカルチャー的な表現が隆盛した1990年代といったイメージに比べると、その狭間の時代はどこか掴みづらい。しかしこの時代にこそ、現在の美術の源流があるのでは? そんな問いを掲げる『起点としての80年代』展が、金沢21世紀美術館で開催されている。 1980年代に格的に活動を始めた世代を中心に、19作家が出品。「時代」という切り口ゆえに実現した異質な作家たちの並びに、当時のシーンへの想像力が自然と膨らむ。 この展覧会の冒頭で、1981年に開催されたデビュー個展を再現しているのが造形作家の岡﨑乾二郎。岡﨑といえば、絵画から彫刻、建築、絵までを手がけ、旺盛な批評活動でも知られる現代の総合芸術家と呼ぶべき存在だ。今回は、金沢21世紀美術館館長・島敦彦にも同席してもらい、岡﨑に当時の関心や1980年代の美術がもたら

    岡﨑乾二郎が日本の現代美術史を徹底解説、転機は1980年代だった | CINRA
  • 杉本博司による狩野永徳の所在不明『安土城図屏風』ローマ探索企画が実施 | CINRA

    博司による企画『杉博司と探す! 安土城図屏風 探索プロジェクト』のための資金募集が、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」で行なわれている。 同企画は、現代美術作家の杉博司が近年、作品制作のテーマとしている「天正遣欧少年使節」が1585年にローマ法王グレゴリオ13世に献上し、現在は所在不明になっている狩野永徳による『安土城図屏風』の調査をイタリア・ローマで行なうというもの。『安土城図屏風』は現存したら安土城の全貌が確認できる資料になるという。 目標金額は200万円。集まった資金は交通費、宿泊費、日当などに充てられる。金額に応じたリターンには、劇場シリーズ『UA Walker, New York, 1978』のフォトグラビアプリントをはじめ、調査報告書のクレジット欄への記名、10月から静岡・熱海のMOA美術館で行なわれる同プロジェクトのシンポジウムおよび『信長とクア

    杉本博司による狩野永徳の所在不明『安土城図屏風』ローマ探索企画が実施 | CINRA
  • 泊まれるアート施設「BnA Alter Museum」来春開業 EYヨ、真鍋大度ら参加 | CINRA

    新たなアートスペース「BnA Alter Museum」が、2019年春に京都でオープンする。 BnA Alter Museumは、空間アート作品の中に宿泊できるアートホテル。様々なアーティストが手掛ける31部屋の宿泊施設に加えて、高さ30メートルの縦型ギャラリースペース、ミュージアムショップ、バーやラウンジなどが併設される。宿泊費の一部はアーティストに還元する。 参加アーティストはEYヨ、AOKI takamasa、梅田哲也、大平龍一、香月美菜、河原尚子(SIONE)、河野ルル、Sai、菅智、中野裕介(パラモデル)、真鍋大度(ライゾマティクス)、三嶋章義、ミズグチグッチ(赤犬、みにまむす)、Mon Koutaro Ooyama(BCTION、DOPPEL)、油野愛子が名を連ねている。アートディレクションは大垣ガク(アシタノシカク)、櫻岡聡(FINCH ARTS)、サハラクミコ(4ミュー

    泊まれるアート施設「BnA Alter Museum」来春開業 EYヨ、真鍋大度ら参加 | CINRA
  • キース・へリングってどんな人だった? 宇川直宏とHirakuが紐解く | CINRA

    2018.08.02 Thu Sponsored by 『キース・ヘリング生誕60年記念 特別展 Pop, Music & Street キース・ヘリングが愛した街 表参道』 記号化された色とりどりの人間たちが、リズムに乗って踊り、愛を交わすグラフィックを知らない人はいないだろう。1980年代アメリカの現代美術を代表する作家、キース・ヘリング。1990年に31歳の若さで亡くなった彼の生誕60年目である今年、8月9日(木)から表参道ヒルズで回顧展が開催される。 『キース・ヘリング生誕60年記念 特別展 Pop, Music & Street キース・ヘリングが愛した街 表参道』では、彼が手がけたレコードジャケットやオリジナルポスターが展示されるほか、生前4回に渡って来日したキースと東京の関係を伝えるものとして、1988年に表参道の路上で行われたゲリラパフォーマンスの写真を、世界で初めて公開す

    キース・へリングってどんな人だった? 宇川直宏とHirakuが紐解く | CINRA
  • 『デザインあ展』が科学未来館で開催。体験型作品も多数の会場内をレポート | CINRA

    22万人動員の展覧会が5年ぶりに開催 NHK Eテレの番組『デザインあ』から生まれた展覧会『デザインあ展 in TOKYO』が、7月19日から東京・お台場の日科学未来館で開催。7月18日に報道陣向けの内覧会が開催された。 子供たちにデザイン的思考を伝えるNHK Eテレの教育番組『デザインあ』のコンセプトをインタラクティブに体感できる『デザインあ展』。2013年に東京・六木の21_21 DESIGN SIGHTで開催され22万人を動員した前回展から作品を新たにし、様々なテーマを掘り下げていく。 デザインと関わりのないものは何一つない 内覧会には展覧会総合ディレクターの佐藤卓、映像ディレクターを務める中村勇吾(tha ltd.)、音楽ディレクターを務める小山田圭吾が登壇。 佐藤卓は自身が総合指導を務める『デザインあ』の番組について「デザインと関わりのないものは何一つない」という考え方に基づ

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  • ブリジット・ライリー絵画のゆらぎに共振。Sachiko Mが語る潔さ | CINRA

    動かないはずの絵が波打ち、奥行きがうまれ、実際にはない色が視界に浮かびあがる。そんなブリジット・ライリーの絵画を、誰もがどこかで目にしているはずです。同時代のファッションやデザインにも影響を与えたあざやかな波形やストライプは、1960年代に隆盛をきわめたオプ・アート(視覚原理を用いて知覚を刺激するアート)の代表格とされてきました。 ただ、彼女は単にトリックアート的なイリュージョンを追い求めたのではありません。「人間であるとはどういうことか、そして、生きるとはどういうことか」。そんな大きなテーマにつながるものとして知覚をとらえ、87歳のいまも創作をつづけています。その真の姿にせまるべく、日では38年ぶりの個展『ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画』(DIC川村記念美術館)が実現しました。 そこで今回、音の世界で「波形」を操るサインウェーブ奏者のSachiko Mさんと同展をめぐります。彼女は

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  • ケンドリック・ラマーの黒塗り広告が突如、霞ヶ関駅&国会議事堂前駅に出現 | CINRA

    霞ヶ関に突如現れた黒塗り広告。その企画意図は? ケンドリック・ラマーのセンセーショナルな広告が、突如東京メトロ国会議事堂前駅、霞ヶ関駅に出現した。 公的文書のような紙に書かれた文字を黒く塗りつぶし、その上にはケンドリック・ラマーの最新アルバムタイトルである『DAMN.』の文字、そしてケンドリックのサインが記されている。 ケンドリック・ラマーの広告が掲出された霞ヶ関駅構内 国会議事堂前駅、霞ヶ関駅に掲出されたケンドリック・ラマーの広告 日に住む私たちには見覚えのある黒塗り文書。広告は全部で8種類あるが、塗りつぶされた文面をよくよく見ると、森友・加計問題を巡って国や自治体が公表した文書、そしてパワハラ告発に対してレスリング協会が出した見解文書をパロディーしているようだ。 これまでも自身の音楽を通して、社会的・政治的なメッセージを発信してきたケンドリック・ラマー。不都合なものを隠す黒塗りの文書

    ケンドリック・ラマーの黒塗り広告が突如、霞ヶ関駅&国会議事堂前駅に出現 | CINRA
  • 『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』日本上陸。宣伝担当「皆さんを称えたい」 | CINRA

    映画『バーフバリ』の勢いが止まらない。上映中の発声や鳴り物、コスプレが許可される「絶叫上映」に加えて、音楽ライブ用の機材などを使用した「爆音上映」でもたびたび上映され、日各地で「バーフバリ! バーフバリ!」と叫ぶ「マヒシュマティ王国民」が増殖している。 その勢いに乗って、国で公開されたオリジナル版をもとにした『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』が、6月1日から公開される。<完全版>の上映時間は、これまで日公開されていた141分のインターナショナル版よりも26分長尺な167分。日上映が実現するまで、長期間にわたって交渉が続けられていたという。 CINRA.NETでは3月に『王の凱旋』についての取材記事を掲載した(関連記事:映画『バーフバリ 王の凱旋』宣伝担当に取材。異例の「V字回復興行」)が、引き続き宣伝を担当した祭屋・宮田氏に加え、作を配給するツインの担当者に<完全版>の見どころや

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  • 『リズと青い鳥』企画 Homecomingsと武田綾乃の音楽×文学対談 | CINRA

    2018.05.25 Fri Sponsored by Homecomings『Songbirds』、『リズと青い鳥』 現在劇場公開されている、京都アニメーション制作による映画『リズと青い鳥』。武田綾乃による小説『響け! ユーフォニアム』を原作とし、『映画けいおん!』や映画『聲の形』でも知られる山田尚子(京都アニメーション)が監督を務めた作は、主人公となる2人の少女の日常の欠片が深く繊細なタッチで描かれた、素晴らしい青春群像劇だ。この映画からは、瞬間瞬間を精一杯に生きる少女たちの小さな息遣いが、足音が、声にならない声が、確かに、リアルに、聞こえてくる。 そんな『リズと青い鳥』を主題歌という立ち位置で彩るのが、京都出身の4ピースバンド、Homecomings。映画の最後に流れる新曲“Songbirds”は、この映画で描かれた少女たちの揺れ動く想いにそっと手を添えるような、優しくてあたたかな

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  • 黒瀬陽平が語るカオス*ラウンジ新芸術祭。震災後のアートを問う | CINRA

    昨年末、福島県いわき市で開催された『カオス*ラウンジ新芸術祭2017 市街劇 「百五〇年の孤独」』。「かつての復興の失敗を歩く」というセンセーショナルな見出しを冠されたこの展覧会は、明治時代に起こった寺院の打ちこわしがなされた「廃仏毀釈」の痕跡を辿りながら3つの会場を巡る「市街劇」だった。 殺風景な街並みの中、無縁仏の供養された寺跡や設置された作品群を見ながら歩いていくと、そこには展開催に合わせて開山した密嚴堂という寺や、2017年暮れ、アルミ缶で鋳造された鐘で150年ぶりに除夜の鐘がつかれたという観音堂が待っていた。 言うまでもなく東日大震災(以下、3.11)の被災地であるこの地で、3年連続して極めて異例の芸術祭を敢行してきたカオス*ラウンジ。その実践は、平、小名浜、泉と場所を拡張しながら、その土地の歴史を過剰と言えるほど掘り下げ、アートを通じた現在の復興のあり方や未来について考える

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  • 五木田智央のスタジオを訪問。苦悩と葛藤と格闘の創作活動を語る | CINRA

    2018.04.09 Mon Sponsored by 東京オペラシティ アートギャラリー『五木田智央 PEEKABOO』 その部屋に入るとまず目についたのは、年代物の『インカ帝国とミイラ展』図録や、赤塚不二夫の『天才バカボン』全巻、さらにカセット式のMTR(マルチトラックレコーダー)や、メキシコのプロレス雑誌、文庫版のピカソ論などなど。どれも雑然と置かれたようでいて、それぞれにぴったりな居場所を得ている。BGMはジョン・ゾーン。そして年季の入った座布団の前に、ついさっきまで筆を加えていたかのような不穏な佇まいの女性の絵と、画材が散らばっている。 五木田智央のスタジオは、東京郊外、かつて紡績会社が使っていたプレハブ建築。取り壊し予定だったのを縁あって借り受けて以来、彼はここを使って絵を描き続けている。雑誌などに寄せるイラストレーションを出発点とし、やがて絵画を中心に国内外の美術館、ギャラリ

    五木田智央のスタジオを訪問。苦悩と葛藤と格闘の創作活動を語る | CINRA
  • 最上もがヌード展を語る。アートかエロか?議論自体がナンセンス | CINRA

    「ヌード」をテーマとした作品のみに焦点を当てた国際巡回展『ヌード NUDE ―英国テート・コレクションより』が、横浜美術館で開催されている。 日初公開となるロダンの大理石彫刻『接吻』をはじめ、テートのコレクションによってたどる、西洋美術における裸体表現の歴史。絵画、彫刻、版画、写真など、134作品からなる展を、かつては自身も美術系の学校に通っていたという最上もがは、果たしてどう見るのだろうか。横浜美術館の学芸員・長谷川珠緒の案内のもとで鑑賞したのち、その感想と思うところを尋ねた。 みんな、新しい表現方法を生み出したいというか、多分だんだん飽きてくると思うんです。(最上) —今回の展示をひと通りご覧になって、最上さんは、どんな感想を持ちましたか? 最上:すべてが理解できたわけではないですけど、テーマがヌードで共通している分、それぞれの時代によってどういう作品が好まれたのか、まったく違った

    最上もがヌード展を語る。アートかエロか?議論自体がナンセンス | CINRA
  • 森美術館で『建築の日本展』 名建築の大型模型やライゾマ新作など約400点 | CINRA

    『建築の日展:その遺伝子のもたらすもの』が、4月25日から東京・六木の森美術館で開催される。 同展では、古代からの伝統を礎としながら、独創的な発想と表現を内包している日の建築に着目。木造文化や固有の美学、西洋から見た魅力など、日建築の特性をテーマに9つのセクションで編成し、古代から現代まで脈々と潜む日建築の「遺伝子」について考察していく。 安藤忠雄『水の教会(星野リゾート トマム)』1988年 北海道 画像提供:星野リゾート トマム 会場には、現存する日最古の茶室建築で京都・妙喜庵にある千利休の茶室『国宝・待庵』の原寸再現、丹下健三が桂離宮などの日の古建築を再解釈して設計した、今は現存していない『自邸』を1/3スケールで再現した巨大模型、中銀カプセルタワーといった名建築をレーザーファイバーで再現したライゾマティクス・アーキテクチャーの体験型新作インスタレーションのほか、建築資

    森美術館で『建築の日本展』 名建築の大型模型やライゾマ新作など約400点 | CINRA
  • 前澤友作が長谷川等伯の晩年期代表作『烏鷺図屏風』を収蔵 国の重要文化財 | CINRA

    株式会社スタートトゥデイ代表取締役社長の前澤友作が長谷川等伯の『烏鷺図屏風』を新たに収蔵したことがわかった。 公益財団法人現代芸術振興財団の会長を務め、現代アートコレクターとしても知られる前澤。今回、前澤が収蔵した『烏鷺図屏風』は六曲一双、幅各354センチメートルの作品となり、少なくとも1605年以降に描かれた等伯の晩年の代表作で、飛び交うカラスと羽を休める白サギの群れが対照的に描かれている。1969年に国の重要文化財に指定。長らく千葉・佐倉のDIC川村記念美術館の最初のコレクションとして紹介されてきたが、昨年の同館の日画展示の終了に伴い譲渡された。 前澤は同作について、「生まれて初めて屏風を購入しました。しかも国の重要文化財。しかも長谷川等伯作。安土桃山から江戸初期の時代背景に思いを馳せながら、私流に作品を愛し解釈し、皆様ともこの素晴らしさをシェアしていきたいと思います」とコメント。『

    前澤友作が長谷川等伯の晩年期代表作『烏鷺図屏風』を収蔵 国の重要文化財 | CINRA
  • 『バーフバリ 王の凱旋 完全版』6月公開、国際版より26分長いオリジナル版 | CINRA

    映画『バーフバリ 王の凱旋 完全版』が、6月1日から東京・新宿ピカデリーほか全国で順次公開される。 昨年12月に公開され、現在もロングラン上映を続けているインド映画『バーフバリ 王の凱旋』。『バーフバリ 王の凱旋 完全版』は国で公開されたオリジナルにあたるテルグ語版をもとにしたもので、これまで日公開されていた141分のインターナショナル版よりも26分長尺な167分にわたって上映される。追加されるシーンはデーヴァセーナが歌い踊る“かわいいクリシュナ神よ”のシーンなど。日上映が実現するまで長期間にわたって交渉が続けられていたという。 『バーフバリ 王の凱旋 完全版』の公開決定にあわせて、新たなビジュアルも公開。キャッチコピーは「願いは叶う。」となり、「王を称えよ! さらに称えよ!」とのコピーが記されている。 S・S・ラージャマウリ監督による『バーフバリ』2部作の後編にあたる『バーフバリ

    『バーフバリ 王の凱旋 完全版』6月公開、国際版より26分長いオリジナル版 | CINRA
  • 三潴末雄が語る、アート作品のアプリ化が生む美術の新たな可能性 | CINRA

    東日大震災を機に3年以上の歳月をかけて生まれた、池田学の巨大かつ細密なペン画『誕生』。3×4mの画面を覆うように描かれた巨木は、大波のなか花を咲かせる。さらに絵に近づけば、それが自然の花々ではなく、全てが池田によって創造された人工の花々であることに気づかされる。その細部には無数の想いを宿した描き込みがちりばめられ、つながり合うことに驚くだろう。 2017年、この『誕生』を軸にした国内各所の池田展は累計約30万人を動員し、池田の出身地である佐賀県の県立美術館にコレクションが決まった。近い将来にはアメリカでの巡回展示も計画されている。 その『誕生』を超高精細データで隅々まで鑑賞できるアプリが、『Hi-Res ART 池田学「誕生」のすべて』だ。アプリ制作の発端は、会田誠や山口晃らを支えてきたミヅマアートギャラリーの三潴末雄が、池田のこの傑作を最良のデジタルデータで記録したいと考えたことだった

    三潴末雄が語る、アート作品のアプリ化が生む美術の新たな可能性 | CINRA
  • 椿昇が発案 アート業界を覆す破天荒なアートフェアを京都で取材 | CINRA

    重要文化財施設で開催された、アートフェアにはまったく見えない破天荒な試み ここ数年、観光や地域振興と結びついたトリエンナーレや芸術祭が急増したが、美術品売買を目的とするアートフェアが一般的に知られるようになったのも近年の大きな変化だといえるだろう。イベントホールを白い仮設壁で区切り、そこに国内外の主要ギャラリーがブースを並べるのがアートフェアの標準的な風景だが、2月24日と25日に京都で開催された『ARTISTS’ FAIR KYOTO』は、そのどれとも似つかない。というより、まったくアートフェアに見えない。 『ARTISTS’ FAIR KYOTO』の会場となった京都文化博物館別館 重要文化財である京都文化博物館別館の広い吹き抜けの空間に、dot architectsの設計による鉄パイプと足場とフェンスで作った2階建ての構造物がそびえ立ち、その内外にペインティングや彫刻、インスタレーショ

    椿昇が発案 アート業界を覆す破天荒なアートフェアを京都で取材 | CINRA
  • 中田ヤスタカが、世界の音楽シーンから見た邦楽の今後を語る | CINRA

    中田ヤスタカが初のソロアルバム『Digital Native』を発表した。映画『何者』の主題歌“NANIMONO(feat.米津玄師)”や、“Crazy Crazy(feat.Charli XCX & Kyary Pamyu Pamyu)”、『ULTRA MUSIC FESTIVAL』の公式アンセム“Love Don't Lie(Uitra Music Festival Anthem)(feat.ROSII)”など、コラボレーションやタイアップ楽曲を数多く含んだ内容は、いわゆる「作品集」のように見えなくもない。しかし、作の背景には中田が常々語っていた「もっと作り手にスポットが当たってほしい」という強い想いがあり、能動的に「今作りたくて作った」という、正真正銘のソロアルバムだと言っていい。 そして、非常に印象的なのが『Digital Native』というタイトルだ。現在38歳の中田はもちろ

    中田ヤスタカが、世界の音楽シーンから見た邦楽の今後を語る | CINRA
  • 会田誠は今の日本を体現している? 曖昧で不明瞭な日本を描く | CINRA

    会田誠の想像力と思いつきが炸裂した、壮大な架空の都市計画 東京・青山のど真ん中。元クラブ、あるいは岩盤浴スパだったこともあるらしい謎の地下空間で会田誠展『GROUND NO PLAN』が始まった。これは「都市のヴィジョンー Obayashi Foundation Research Program」という公益財団法人大林財団(理事長:大林剛郎)の助成プログラムの第一弾展覧会で、会田はその映えある初代助成対象者に選ばれた。 「都市のあり方に強い興味を持つ国内外のアーティストが、建築系の都市計画とは異なる視点から(中略)都市のあり方を提案・提言」するという主旨(プレスリリースより抜粋)に、確かに会田はぴたりと合致する作家だ。というのも、彼は2001年に『新宿御苑大改造計画』という、壮大な架空の都市計画を作品として発表しているからだ。 2001年に発表された『新宿御苑大改造計画』は、展にも展示さ

    会田誠は今の日本を体現している? 曖昧で不明瞭な日本を描く | CINRA