京都市中京区の世界遺産・二条城に粉をまくために侵入したとして、京都府警は19日、林品吟容疑者(41)ら台湾籍の女3人を建造物侵入の疑いで逮捕したと発表した。いずれも容疑を認め、「死んだ人の霊を清めるためにお香の粉をまいた」などと話しているという。 生活保安課によると、3人は昨年4月18日、正当な目的なく二条城の敷地に侵入した疑いがある。粉は国宝の二の丸御殿など、敷地内の54カ所にまかれていた。茶色いお香の粉らしく、毒性はなかった。同日昼過ぎから二の丸御殿は観覧中止になった。3人のうち2人は姉妹で、林容疑者は妹の友人という。 府警は、防犯カメラ映像などから3人を特定し、今月18日夜に台湾から成田空港に到着した3人を逮捕した。逮捕時、3人は計1・2キロの茶色い粉を所持しており、押収された。