プロシージャル技術による山岳の生成 プロシージャル技術の下地となっているフラクタル理論まではざっくりと理解したところで、この後は、そのフラクタル理論を応用して自然物を再現するプロシージャル技術を見ていくことにしよう。 まず取り上げるのは「山岳の表現」で、本稿では、その代表的な2つのメソッドを紹介しよう。 1つ目は「フラクタルブラウン運動」(FBM:Fractional Brownain Motion)で山の起伏を与える方法だ。 フラクタルブラウン運動はブラウン運動をパラメータHを導入して一般化・拡張したもの フラクタルブラウン運動はブラウン運動の式を指数パラメータを設けて拡張したものであり、このHの与え方でブラウン運動の軌道の起伏の出方が変わってくる。H=1/2がブラウン運動で、Hが1/2より大きいときには軌跡の振動が緩やかで、Hが1/2より小さいときには逆に振動が激しいものとしている。