内容特殊な光感受性センサー・タンパク質を遺伝子導入することで、光を使って神経の活動をコントロールする「光スイッチ(光操作)」技術が昨今注目されています。今回、自然科学研究機構・生理学研究所の山中章弘准教授と常松友美研究員らは、ハロロドプシンという光感受性センサーを用いて、光スイッチをオンしたときに、マウスの脳(視床下部)のオレキシン神経の活動だけを抑えることに成功しました。これによって、光のオン・オフにしたがってマウスの睡眠・覚醒を操作することに成功し、このマウスは光を当てたときだけ徐波睡眠(ノンレム睡眠)になりました。2011年7月20日(米国東部時間)発行の米国神経科学学会誌「The Journal of Neuroscience(ザ・ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス)」で報告されます。 これまでにも、オレキシン神経が脳の覚醒に関わっていることは知られていましたが、覚醒に関わるオレ