これぞ究極のツリーハウス? ロボット植物で家を「生やす」研究 2017.04.12 | WRITER: あずさゆみ その国の風土に適応するように発達してきた住居。雨の多い日本では、調湿機能にすぐれた木造の住宅が多く造られてきました。住宅に使われている木材は、樹種と生育地にもよりますが、たとえば四寸柱なら100年近い時間をかけて育てられたもの。日本の気候に合うのは、やはり日本の山で育った樹です。なかなか難しいことではありますが、住宅も地産地消が理想でしょう。 建材になる樹は、余計な節を作らないよう、まっすぐに育てられますね。まっすぐな材木を組んで作るのが、日本の木造建築です。ですが、最初から家の形に植物を育てることができるとしたら、どうでしょう? 育てる時間はかかりますが、伐採も製材も、建築の必要もありません。しかも、育った場所がそのまま家が建つ場所ですから、文句なしの地産地消です。今回はそ
東京五輪セレモニーに期待!?自ら姿勢を制御する「空飛ぶ折り鶴」 2016.10.26 | WRITER: 石井妙子 日本人の誰もが親しみのある「折り鶴」。紙でできた折り鶴が空を飛ぶ、そんな驚きの光景に出会いました。開発したのは、半導体大手のローム。 まずは映像をご覧ください。1:11あたりで一回転するアクロバット飛行も! 前年モデルから大きく進化、自分で姿勢を制御する その名の通り「折り鶴」を模して紙で作られ、生きた鶴のように羽根を羽ばたかせて飛ぶこの機体。920MHz無線通信を介して、遠隔操縦も可能です。 このデモンストレーションが行われたのは、10月4~7日に行われたITとエレクトロニクスの展示会「CEATEC JAPAN 2016」。ロームが超小型飛行体研究所の宗像俊龍氏と共同で開発したこの折り鶴、実は昨年のCEATEC JAPANでも披露されましたが、今回公開されたのは1年前から大
アニメとテクノロジーが日本の未来を作る! 「ロボットができること」イベントレポート・前編 2016.10.31 | WRITER: あずさゆみ 日本一大きな文化祭「マジカル福島2016」のプレイベントとして、10月30日(日)に開催されたシンポジウム「ロボットができること ~今とこれから~」を2回に分けてレポートします! ふたつのパートで構成されたシンポジウムのパート1は、数々のレスキューロボットを開発してきたロボット研究者とコンテンツ産業を牽引するアニメ制作者の座談会です。テーマは「災害支援、産業用ロボットについて」。ロボット研究者×アニメ制作者=リアルワールドとコンテンツを代表する実にホットな顔ぶれで、レスキューロボットの今とこれからについて、とても興味深いお話を聞くことができました。 このシンポジウムの様子は、ニコニコ動画によって生中継されました。プレミアム会員の方はタイムシフトで視
いま、やわらかロボットが熱い! そのノウハウを公開したsoft robotics toolkitとは 2016.02.23 | WRITER: あずさゆみ ソフトロボット、という言葉を耳にしたことがおありでしょうか? ロボットといえば重量感のある産業ロボットなどが真っ先に思い浮かびますが、ソフトロボットはその名のとおり、シリコンゴムなどの軟らかい素材を用い、空気圧アクチュエータなどで作動するロボットなんです。 まずは、この動画をご覧ください。 四本足のヒトデかイモムシみたいですね。見ていると、背中がぞわぞわしてきます。 このロボット(ふにゃっとしていて、ロボットと呼ぶことに違和感が……。やはりロボットは硬いものという先入観があるようです、もっと頭を柔らかくしなくてはいけません)は骨格を持たず、チューブで送りこまれる空気の力で移動しています。 つづいて、こちら。 先ほどのヒトデにはあったテザ
俊敏な動きの鍵は「不安定性」にあり。ムカデから敏捷さを学んだ多足ロボット 2016.08.04 | WRITER: あずさゆみ 生体の機能をまねるバイオミメティックスについては、このコラムでも何度か取りあげてきました。今回登場するのは、うねうねと地を這う凶暴なヤツ、ムカデの動きを模したロボットです。 ムカデは多数の足(肢)を持つ節足動物です。漢字では「百足」と書き、英語名のcentipedeは100の足を意味するラテン語です。その足の数たるや、もっとも少ない種で15対30本、もっとも多い種では173対346本! その細長い体を支えたり推進力や減速力を得たりするため、ムカデは多くの足を地面につけているわけですが、それはつまり「多くの足が地面に拘束されている」ことでもあります。 ですが実際のムカデは、素早く動きまわります。そのメカニズムをムカデの数理モデルを使って解析し、多足ロボットで検証した
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