さて、ニセ科学批判系の話ではよく出てくるフェスティンガーの認知的不協和理論(congnitive dissonance theory)です。よく出てくる割には意外に教科書的な説明が見つからないです。 基本的説明 獲得した認知間に食い違いや矛盾が存在すると(不協和関係)、それを低減するように動機付けられるという理論です。フェスティンガー時代から、認知的不協和理論の研究では行動と情報の不協和関係に特に注目してきました。 不協和の低減には、複数の方法があります。解決の方法のリストと、具体例は以下のような感じです。 「行動=タバコを吸っている:情報=タバコは身体に悪い」 行動の変化:タバコをやめる 認知の変化:タバコと癌の関係ははっきりしていない 新たな認知の追加:タバコにはストレス解消などの無視できないメリットがある 新たな情報への選択的接触:タバコのメリットを示す情報を選択的に集め、タバコのデ