実験科学、観察科学、理論科学。 この区別は、科学の仕事に従事している研究者ですら十分意識化できていない人が多い。このために、「あんなのは科学的ではない!」と、ちょっと見当違いの批判をするケースが、研究者の中でも見られることがある。 しかもこの3つを区別することは、ビジネスの世界でも役に立つ。知っておいて損はないと思うので、紹介しておこうと思う。 「仮説」と「推論」のつむぎ方 実験科学は、たぶん、いちばん研究者が多い分野かもしれない。半導体を開発したり、バイオの研究をしたりする人は、大概実験科学だ。iPS細胞の山中教授も、オプジーボ開発のきっかけを作った本庶特別教授も、実験科学の人だ。 実験科学では、「もしかしたら、こういうインプットをしたらこういうアウトプットが返ってくるかも」と仮説を立て、その仮説を検証できそうな実験を考え、試してみて、仮説が正しいかどうかを検証する。 観察・推論・仮説・
![研究者も勘違い? 科学には「3つの作法」がある ビジネスの現場にも通じる、科学の手法の使い分け | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/96459e5175ac89ec3726d3b3936759c974bd372d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2F0%2F1200mw%2Fimg_50a1925b54f99cccc330bfc4af8a6f97172568.jpg)