生産持ち直しの背景にある好調な設備投資 生産が大きく戻った理由としては、消費はともかく設備投資が非常に好調なことがある。事実、設備投資より1四半期ほど先を行く機械受注は昨年7~9月からV字回復している。これがGDP(国内総生産)に反映されれば、昨年10~12月の経済成長率は大きく上向くはずである。 また、設備投資以上に期待されるのが、輸出の伸びである。輸出は昨年末あたりからアジア向けを中心に大きく戻している。背景には、アジア経済自体はさほど良くないが、アジアから米国へ向けての輸出が非常に増えていることがある。米国経済が昨年後半から力強い回復を示す中で、米国の需要増がアジアの輸出を増やし、それが日本から部品などの輸出を増やしていると考えられる。 今年も引き続き米国経済の拡大による輸出増加が期待されるが、それに原油価格の下落が加わって、アジア経済も若干持ち直すことが期待される。原油価格があまり
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