鳥の彫刻 ー日本の野鳥の飛翔姿ー 森岡茂樹 English まえおき 定年まで大学に勤め、応用力学を専門分野として、教育・研究に携わって来ました。 定年後、幼い頃から憧れていた美の世界を訪ね、また、自然の動的な形態美を捉えた彫刻に 挑戦してみようと思い立ちました。 かってNASA エームズ研究所やパリ�Y大学に滞在していた とき、これらの国々の自由と創造を尊重する国民性や社会的風土に接し、模倣に頼りがちな、 またそれに無神経になっていた日本人として考え直すところがありました。 ゼロからの出発、限られた時間、体力の衰え、今日までやって来たこととの整合性など、 そのとき課せられていた条件を考慮して、自然の動的な形態美として日本の野鳥の飛翔姿に 焦点を絞り、飛翔の力学を考慮したCG法に準じた設計図 の作成、多価・多尺度・多層曲面構造体としての表現、形(形態形成)の科学、色彩(絵の具)の 科学や