青森市が2013年度に実施した市職員事務職の採用試験で、合格者62人のうち半数超の35人が辞退していたことがわかった。採用試験を青森県や弘前市などと別日程で実施し、複数に合格した受験者が県などを選んだとみられる。 青森市によると、昨年6月に大卒程度を30人募集し、40人が合格したが、29人が辞退。9月に高卒程度を12人募集し、22人が合格したが、6人が辞退した。市は不足を補うため、定年退職者を再任用した。 市は12年度から受験者の選択肢を広げるため、採用試験を県と別日程で実施。12年度も合格者28人のうち、大卒程度7人、高卒程度4人が辞退した。市人事課の担当者は「12、13年度とも受験者は500人以上。決して青森市に魅力がないというわけではない」と話す。14年度の試験は県と同じ日程にする。(成田認)