前回は、コリンズ・エアロスペースが掲げる “connected battlespace” というビジョンについて取り上げた。今回はもう少し具体的な話に近付けてみる。それが、ロッキード・マーティンのDIAMONDShield。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 DIAMONDShieldが持ち込まれた演習 “Variant Shield 2022” は、米四軍が参加して実施した大規模な統合演習。すると当然、異なる戦闘領域の統合が必要になる 写真:US Navy マルチドメインの戦闘指揮 DIAMONDShieldには、“Multi-Domain Battlespace Management” というフレーズが付いている。日本語に訳すと「複数の戦闘空間をカバーする戦闘指揮」ぐらいの意味になろうか。 重要なのは、「陸だけ」「海だけ」「空だけ」ではなく、複数の戦闘空間にまたがる一元