「とある罪を重ねてしまい、20年間刑務所に入っていました。出所したのは2022年の12月。30代で逮捕されて今はもう50代です」 こう語るのは赤川太郎さん(仮名)だ。かつて、傷害、強盗など前科11犯がついて懲役20年が求刑された。そんな彼が出所してから感じたのは「再出発の難しさ」だと言う。満期で出所した彼が、元受刑者には見えない壁について話してくれた。 罪は償ったが、社会は許してくれない 「人生の半分を刑務所や少年院で過ごした私としては、人生と言えば塀の中です。20年前に裁判官に言われた『貴方の罪は20年では軽すぎるけれど、無期だと長すぎるんですよ』という言葉が、今も身に沁みています。 心機一転、これからは真面目に生きようと考え、出所して生まれ故郷の東京に戻ってきました。まずは住む場所を探したのですが、部屋を借りられません。どうやら収入がなければ部屋を借りることはできないのです。 出所して
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