先週金曜日、話題のiPhoneが発売。よくもここまでと変に関心するほど大きな話題になっているが、筆者も1台iPhone 3Gの16GB(白)を入手した。いわゆる日本のケータイ文化におけるiPhoneの記事は、筆者には全く求められていないと思うので、ここではPC環境と共に使う、情報端末としてのiPhoneのレビューを今回のテーマとした。 ●iPhone発売イベントに苦言 と、その前にiPhone発売における販売面の混乱について、簡単に私見を述べることにしたい。 筆者はiPhone入手のための騒ぎをもちろん知っていたので、騒ぎが落ち着いた頃に入手できればいいと考えていた。筆者の普段の仕事スタイルからすると、近距離の新幹線チケットを予約、購入してFeliCaでそのまま新幹線ホームに入れるおサイフケータイは外せない。だから現在使っているP905iの契約内容を変更し、iPhoneはプラスαの端末とし
先週、iPhoneが発表されて以来、あまりにこの話題に引っかけた記事が多く、取り上げるのを避けていた。 それらの記事を眺めていて予想外だったのは、iPhoneの取り上げられ方の大きさ。もちろん話題の製品ではあるだろうが、今やテクノロジウォッチャーだけでなく、中学生から主婦、サラリーマンは言うに及ばず、携帯を重要なビジネスツールとして活用している水商売の御姉様方の間でも話題が沸騰中なのだとか(なんでも、SMSの履歴が宛先ごとに履歴として残って見えることと、アドレス帳の情報がリッチなところが最高に良いのだそうだ)。 もう1つは、意外にもFeliCa非搭載がネガティブな要素として話題になっていないこと。都心ではSuica電子マネーが使える場所が増えているので、確かにSuica自動チャージ機能付きクレジットカードがあれば、さほど不便ではないのかもしれない(唯一、新幹線の特急券が移動しながら買えない
■山田祥平のRe:config.sys■ Microsoftは、もうPCの夢を見せてはくれないのか マイクロソフトがマガジンハウスと協業、人気雑誌のバックナンバーを無料で閲覧できるサービスとして「MSN マガジンサーチ」を開始した。雑誌のレイアウトそのままで閲覧できるほか、豆粒大の文字で書かれた写真キャプションにいたるまでの全文検索ができる点がセールスポイントだ。 ●雑誌を丸ごと全部読める サービス開始に伴って公開される雑誌は「Tarzan」と「Hanako」で、6月上旬には「クロワッサン」が加わることになっている。マガジンハウスでは、2007年10月以降発売の雑誌について、記事の二次使用に関する契約を著作者等と締結するようにし、こうしたサービスの実現を目指してきた。したがって、現時点では、2007年10月以降に発売されたバックナンバーが公開され、この原稿の執筆時には2008年4月発売分ま
11月13日 開催 レノボ・ジャパン株式会社は13日、報道関係者を対象に、ThinkPadで採用されているキーボード設計へ取り組みについて説明会を実施した。 レノボ・ジャパンのノートブック開発研究所 サブシステム技術 機構設計テクニカルマスターである堀内光雄副部長は冒頭、「キーボードに求められるのは、速く打てること、タイプミスが少ないこと、長時間使用しても疲れないことの3点に尽きる」とし、その実現のためには、「キーフィーリング(打鍵感覚)」、「キーキャップ形状、キー周辺形状」、「キーレイアウト」が大切な要素とした。 同氏は、'84年に日本IBMに入社。'96年からThinkPadのキーボードの開発を担当。'98年に発売された「ThinkPad 600」以降のほぼすべてのThinkPadで、キーボード開発に携わっているという。 「デスクトップPCであれば、10mmの厚みをキーボード部分に割り
インターネット接続プロバイダサービスは、本来、トランスペアレントな存在であってほしい。だが、実際には、トラフィック制御のために、さまざまな制限が付加されているようだ。この傾向は、このまま当たり前のものとして受け止めざるをえないのだろうか。 ●プロバイダの手中にある通信ポート プロバイダのトラフィック制限としては、アウトバウンドポート25ブロックが有名だ。スパムメール対策のために、外部プロバイダのSMTPサーバーへの通信をブロックするためのものだ。多くのプロバイダが実施しているブロックだが、スパムメールを防止するという名目のもと、多少の設定変更で回避できることもあり、特に問題にされることなく、ユーザーに受け入れられている。 でも、このままでいくと、ファイル交換ソフトの使うポートを閉じたり、ヘビートラフィックを監視して、ユーザーに注意を促すといったことまでも、善良なる多くのユーザーのためという
前回、Windows Vista RTMファーストインプレッションの記事を掲載した。文末に(つづく)とあったのは、実は本音で書き出すと趣旨から外れてしまう内容になるため、抑えながら書いていたのだ。 今回はその抑えてた部分を一気に書く。市場としてはこれから盛り上がると言うのに、水を差すのは申しわけないと思うが、筆者一個人の意見として読んで頂ければと思う。 Text by Kazuhisa Nishikawa 前回、いまどきのマシンとして使ったのは、エプソンダイレクトの「Endeavor Pro4000」。確かにWindows Vistaは快適に使えたものの、CPU:Core 2 Duo E6600(2.40GHz) 、HDD:400GB/SATA II/7,200rpm、メモリ:2GB(1GB×2) PC2-5300 デュアルチャネル DDR2 SDRAM 、ビデオ:ATI Radeon X
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ 任天堂 岩田聡社長インタビュー(4) Wiiでは門外不出のノウハウをどんどん出す 新世代のゲームコンソールWiiを発売した任天堂。Wiiでは、任天堂の内部で開発したソフトウェアのノウハウを、積極的に公開することでゲームデベロッパのサポートも充実させる。また、欧米のデベロッパにもアピールし、海外での成功も狙う。任天堂の岩田聡氏(代表取締役社長)に、ソフトウェア開発とそのサポートについて伺った。 ●任天堂のソフトウェアノウハウを社外に提供 【Q】 9月の合同記者会見の際に、私は開発環境について質問をしました。デベロッパ側のハードルを下げるために、任天堂がどのような取り組みをしているのか。それについて、次のように答えていただきました。 【岩田氏(9月)】 当然ながらゲーム開発の敷居を下げることは、私たちも非常に重要と思っています。Wiiでは、開発キットのハ
●DVDケースを目標とした省スペース筺体 【Q】 家庭に抵抗なく受け入れられコンテンツダウンロードなどのために24時間通電されるマシンというコンセプトがあり、そのために、明確な静音化と省スペース筺体化の目標があった。しかし、90nmプロセス以降のリーク電流という壁があったために、必然的にチップ設計の方針が決まったわけですね。 【岩田氏】 そうです。ただ、最初に私がDVDケースを持ち出して、この大きさに入れましょう(Wiiの筺体は「DVDケース2から3つ程度」と2005年のE3時にアナウンスした)と言った時のハードウェアチームの凍った顔は忘れられないですね(笑)。 サイズはね、最初からこれにしましょうと。家の中で邪魔者にされないためには、サイズの目標をはっきり決めておいたほうがいいと。私や竹田(竹田玄洋氏、任天堂専務)や宮本(宮本茂氏、任天堂専務)の会議で、そういう話があったんです。 【Q】
International CESは、今や家電だけでなくIT業界にとっても最大の展示会になっているため、会場を取材していると、向こうから知った顔がやってきて「やぁやぁ」と声をかけられることが多い。そうなると立ち話という名の即席ミーティングが始まるわけだが、筆者が会った多くの業界関係者の中で話題騒然だったのは、Intelの新しいモバイルプラットフォームに関してだった。 それは、Intelが発表したばかりのNapaプラットフォームこと「Centrino Duo」ではない。その後継となる開発コード名“Santa Rosa”で呼ばれる新しいプラットフォームだ。Intelは、このSanta Rosaを2007年の第1四半期にリリースする予定で製品開発を進めているという。本レポートでは、CES取材などから浮かび上がってきたIntelの次世代モバイルプラットフォームについて紹介していきたい。 ●Mero
●SCEAのトップがSCEIの社長に就任した人事 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の顔が変わった。プレステの父である久夛良木健氏が代表取締役社長から代表取締役会長に就任。代わって、SCEIの米国子会社であるSCEA(Computer Entertainment America Inc.)のCEOである平井一夫氏がSCEIの代表取締役社長兼グループCOOに就いた。久夛良木氏はSCEIのグループCEOに留まるが、平井氏が社長となったことで、経営方針にも変化が現れることは確実だろう。 平井氏はSCEAの顔で、米国で開催されるゲーム関連ショウ「E3(Electronic Entertainment Expo)」の際に行なわれるSCEAのカンファレンスでも主役を務めてきた。米国のゲームメディアでは「Kaz」のニックネームで親しまれている。平井氏が、SCEIの中核に入ったことで、米国
仕切り直しとなったPLAYSTATION 3(PS3)の価格とスペック。東京ゲームショウ(TGS)でのショックにより、PS3を取り巻く状況は変わり始めた。それは、PS3向けタイトル開発も同じだ。 実は、TGSを前にして、PS3のタイトル開発には、かなり暗雲がたれ込めていた。開発の難度が高くてタイトルが遅れている、特にSCE側のソフトウェアスタックの準備が遅れている、タイトルをPS3として期待されているレベルにするのは難しい、といった声が聞こえてきていた。TGSには各社ともなんとか間に合わせて、それなりのタイトルを並べたが、内実は綱渡り状態で不安も強かったという。 これまでもPSPのように、ローンチ時にタイトル開発で綱渡りだったSCEのプラットフォームはあった。しかし、今回のPS3ほどせっぱ詰まった状況はこれまでになかったと言われている。例えば、ソフトウェア開発キット(SDK)はTGS時には
●ビジョナリーが夢見るのは数百年後の世界 数年先のPCや家電の規格とか、Webやケータイの新しいサービスとか。IT業界の大きなテーマが、本当はいかに小さいか、この人に会うとよくわかる。 “この人”とは、アラン・ケイ(Alan Kay)氏。メインフレーム主流の時代に、パーソナルでダイナミックなメディア「Dynabook(ダイナブック)」を構想し、先進的アイデアを詰め込んだワークステーション「Alto(アルト)」の開発でも中心的役割を担った伝説的人物。未来を予測する最良の方法は未来を発明することだとの名言を自ら実践してきた、最高のビジョナリーの一人だ。 だが、著名な学者やビジョナリーの中でも、ケイ氏はちょっと毛色が違うように思う。米国のビジョナリーには、起業したり企業の顧問になったり、あるいは自分の大学への企業の寄付集めに熱心だったりと、ビジネスと深い関わりを持つことで自分のアイデアの実現を図
いくつかの基本アプリケーションの利用方針が決まったら、次にやることはMac OS X生活を快適に過ごすためのオンラインソフトの収集だ。 すでに動画再生のVLCを紹介したが、それ以外にも定番、あるいは実にMac OS Xらしいと思う、筆者自身が使っているソフトウェアを紹介。さらに今週もWindowsユーザー向けのちょっとしたTipsをお届けしたい。そして来週以降は、Windowsネットワークとの接続性などへと話を移していこう。 と、その前におもしろいネタを仕入れた。本連載を読んでいるのは、おそらくWindowsも使っているユーザーだろう。Windows VistaではMac OS Xと同じように、スリープ時にメモリ保持と同時にHDDへもメモリ内容を記録するモードが加わった。デスクトップではデフォルトでオンになり(スリープ中の停電や電源引き抜き対策)、ノートPCでは無効になって出荷される(設定
MacBookの発売は、2005年1月のMac mini発売時を超える注目をAppleのコンピュータに集めた。Intelプロセッサの採用、BootCampの発表、それに実用的な速度で動作する仮想PCエミュレータの登場などの話題が提供された後のMacBookの発売は、絶妙のタイミングだった。 MacBookという製品そのものも、確かにコストパフォーマンスと機能性の両面で優れた側面を持つ製品だが、それ以上にタイミングにも恵まれたというのが正直な感想だ。このMacBookを機会に、初めてMac OS Xに触れたという人も多いようだ。 しかしWindowsユーザーがMac OS Xを使い始めると、それまでの常識が通用せずに面食らう人も少なくないようだ。筆者の周囲でもMacBookは買ってみたけれどとまどっている、あるいはMacBookを購入しても使いこなせるかどうかわからないという話を訊く。 筆者
先週、久々に日本通信・最高財務責任者の福田尚久氏にお会いした。この連載の読者には“プリペイド方式の無線通信パッケージ「b-mobile」を販売している会社”と紹介する方が分かり易いかもしれない。 福田氏は'93年からアップルコンピュータジャパンに所属し、その後、日本でのマーケティング能力を買われ、スティーブ・ジョブズ氏がAppleにCEOとして復帰した際に米Apple Computer本社のボードメンバーとして招集された人物。その後、Appleが復活への道を歩むことになった戦略の一部も担当していた。製品としては初代の15型PowerBook(Titanium)とiPodの企画、事業戦略面ではApple直営店(その後のApple Store)の基礎を作り、戦略を推し進めた。 同氏の話を聞いていると、なぜ近年のAppleがここまでの見事な復活を果たしたのかが見えてくる。今の若い世代のApple
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く