開場SEのドヴォルザーク「交響曲第9番 新世界より」がフェードアウトし会場が暗転すると、この日のCOASTに駆けつけた、あふれかえらんばかりの数の日笠ファンは怒号のような歓声とともに色とりどりのサイリウムやペンライトを頭上に掲げる。そしてツインギター、キーボード、バイオリン、ベース、ドラムという編成のサポートバンドが「Reclusive」のイントロを奏でる中、黒のタイトなTシャツにシルバーの細身のチェーンネックレス、同じくシルバーのチェーンをあしらった黒のショートパンツに黒のロングブーツ姿の日笠が、洋館を思わせるデザインのステージに登場。拳を高々と振り上げつつ同曲と「イノセント」という、日笠ナンバーの中でも特にアップリフティングな2曲を叩き込む。さらに「来てくれてありがとう!」「盛り上がっていくんだぞ!」という短いシャウトののちには、彼女自らが「アルバムのキーになる1曲」と語る「BALLO