小3~大学入学時まで場面緘黙症だったシンガーソングライター・若倉純さん 突然だが、子供の頃や学生時代、クラスに“ものすごくおとなしい子”がいなかっただろうか? 学校では1度も声を聞いたことがなく、周囲から「あのコ、なんで喋らないの?」とか「『あ』って言ってみて!」なんてイジられても押し黙ったまま、いつも目立たないポジションにいて、スクールカーストでは底辺をウロウロしていると認識されるような…。 そんな、全然お喋りしないコ。何を隠そう、記者自身がまさにそんな子供だった。家では家族と普通に話せるのに、学校に行くと別人のようにひと言も話せないーー実は、その症状は「場面緘黙(ばめんかんもく)症」と言い、れっきとした不安症。日本では認知度が低いため、本人すら知らずに成長し、大人になってから自分がそうだったことを知る人も多い。 そこで今回、幼少期に場面緘黙症だったライター・山口幸映(33歳)がその現状