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2011年11月3日のブックマーク (31件)

  • 激務ブラックと激務ホワイトを分ける条件 - 常夏島日記

    最近、勢いで書いた二つのエントリ(上に行く人間の業をなめんじゃねぇ - 常夏島日記と日最大のブラック就職先を知る私が教える、当のブラック企業の見分け方 - 常夏島日記)のアクセス数が多かったので、図に乗って続編を書いてみる。 まえがき これらのエントリで目立った反応の一つに、国家公務員の激務っぷりはブラックでしょ、という感想欄の声がありました。まあ半分は納得しつつ、半分は絶対違うでしょ、と思ったのでした。もうひとつ、死にそうなほど働いても報われないでしょ、という感想欄の声がありました。なるほどごもっとも。 このような論が出てくる背景には、「激務=ブラック」という信念が牢固としてあると思うのです。しかし私はあえて言いたい。「激務=ブラック」では必ずしもないと。たとえば、国家公務員、特にキャリアなどはブラックとはかけ離れた存在であると。たとえ彼らがどんなに激務でも。 でも、ブラックはほぼ例

    激務ブラックと激務ホワイトを分ける条件 - 常夏島日記
  • 大阪市の財政状況を他市より悪くみせる方法について - opeblo

    nobuyuki537 (@nobuyuki537) | Twitter 大阪維新と橋下徹は財務会計が全くわかってない。自治体同士で負債/住民人一人の借金等比べても意味がない。企業間で負債/従業員一人など比較してるなんて私は聞いたことが無い。企業によって規模も違えば売上、利益も違う。利益や売上/従業員一人も合わせてみて比較するのが常識だ。 そもそも市税の多くは個人だけではなく、市内に事業所を有する法人も負担するわけで、昔の資料になりますが大阪市税収の法人依存度は高いみたいですし、また、平成23年度予算で比較してみても、例えば大阪市の法人市民税額は個人市民税額より2割程度少ない1085億円で、市税収入の17.4%を占めますが、一方で横浜市の法人市民税額は、個人市民税額の5分の1である565億円で、市税収入の8%にしか過ぎず、市によってかなり違いがあります。 ですので、法人等を除外した「市民一

    大阪市の財政状況を他市より悪くみせる方法について - opeblo
    lotus3000
    lotus3000 2011/11/03
  • ゲームを複数巻構成で販売したら色々解決する気がする

    ニカイドウレンジ @R_Nikaido ゲームの追加DLCの比重をもっと上げることで、色々と解決すると思う。ゲームを5章構成くらいに分けて、まず1章目しか遊べないディスクを2000円で売る。以降は1章につき1000円で売る。計7000円。これなら1章で切るか続けるかの判断ができるし、中古屋対策にもなるだろ。 2011-10-30 21:25:26

    ゲームを複数巻構成で販売したら色々解決する気がする
  • 過度の優しさというかお世話様というか - Living, Loving, Thinking, Again

    http://d.hatena.ne.jp/kihamu/20091208/p1 人間の三大欲求は欲・性欲・睡眠欲だとよく言われるが、欲や睡眠欲の充足は社会的な手当てが必要だと考えられているのに対して、性欲の充足は倫理学や社会政策が問題にする人間の基的「必要need」からも除外されていると言っていい。これは実に深刻な問題である。とにかく何かをべたい、どこでもいいから雨風のしのげる暖かい場所で寝たい、といった欲求は配慮されるのに、とにかく誰か(あの人)とセックスしたい、裸になって抱き合いたい、という真剣なニーズは徹底的に無視される。私は新自由主義者でもリバタリアンでもないけれど、個人生活に対する政府の介入はミニマムであるのが望ましいと考えている。政府の介入が正当化されるのは、それが生命の維持に関わる場合であろう。「」や「睡眠」は生命に関わるが、「性」の場合は必ずしもそうではない。つ

    過度の優しさというかお世話様というか - Living, Loving, Thinking, Again
  • [書評]スイス探訪(国松孝次): 極東ブログ

    このを知らない人なら、あるいは、この事情を知らない人なら、著者国松孝次(正しくは國松孝次)という名前を見て、あれ?と思うかもしれない。あるいは同姓同名か、と。そうではない。元警察庁長官国松孝次人の著書だ。1997年に警察庁を退いて、1999年から3年間スイス大使を勤めていた。なお、このの表紙や文中の挿絵は奥さんが描いた水彩画で美しく、ご夫の人柄がしのばれる。 国松孝次元警察庁長官といえば、1995年3月30日警察庁長官狙撃事件で、荒川区自宅マンション前で狙撃され重傷を追った人である。事件の全貌は依然わからない。しかし、国民の安全を守るべき最高の権威者であるべき警察庁長官が危機に陥るということ、また、当時は地下鉄サリン事件直後で事実上の厳戒態勢であったにも関わらずこの狙撃の隙を見せたことは、この公務にある者としては失格である。文芸評論家福田和也は、この不覚の事態に「戦前の人だった

  • 「英霊」と「怨霊」と - bat99のブログ

    前回の続きだか、以前から気になっているというか、違和感を感じているのが「英霊」の代弁者をもって自らを任じているかのような人の言動だ。 倉聰氏や石原都知事のように「英霊」に仮託して今の日人に怒りをぶつけているような人は、自分の感情と「英霊」の感情が重なり合うと気で考えているのだろうか。 アジア太平洋戦争の戦死者で靖国神社に祭られている「英霊」はその大部分が敗戦前に亡くなっている。という事は、もし「英霊」が現在の日を見たとき、真っ先に怒りを覚えるのは「負けたこと」ではないのか。 彼らの戦死は結局は勝利に結びつかなかった上に、敗戦の責任を取るべき上層部の免罪*1に使われてしまっている。 正直、こういった点を無視して、 経済と科学文明の中で己を見失って狂奔している今の日人の姿を見たら、一体、彼らは何を想うのか。怒りと悲しみと絶望の中で、ただ唖然と立ち尽くすのではあるまいか。 http:/

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  • シンポジウム:「原発は仏の教えに背く」 永平寺「ふげん」など命名懺悔--来月2日 - 毎日jp(毎日新聞)

    曹洞宗大山永平寺(福井県永平寺町)は11月2日、原発の是非を問うシンポジウム「いのちを慈しむ~原発を選ばないという生き方」を開催する。同県敦賀市の新型転換炉「ふげん」(廃炉作業中)などの命名にも関わったとされている寺が、初めて企画した。福島第1原発事故を踏まえて、事故が起きれば子孫にまで影響が及ぶ原発は仏教の教えに相反するとし、これまでの認識不足への反省を込めている。【山衛守剛】 永平寺は、横浜市の総持寺とともに、国内に約1万5000の寺と約800万人の信徒を抱える曹洞宗の大山。 永平寺の布教部長で、今回の催しを運営する「禅を学ぶ会」事務局長の西田正法(しょうぼう)さん(56)は、「使用済み核燃料を残し、DNAに作用する放射線という危険をはらむ原発は、子孫への負の遺産となる。命を長い時間の視座に置く仏教の教えと相反する」と説き、「今の生活を見直すきっかけにしてほしい」と呼び掛ける。 西

  • 『鉄は魔法使い』畠山重篤(小学館) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「好奇心あふれる鉄の巡礼者」 東海道線の小田原の先にある真鶴は、地名は知っていたが訪ねたことはなく、あるとき仕事で行くことになってはじめて駅に降り立った。目的は中川一政美術館の取材で、彼の力強い作品にも感動したが、それと同じくらい驚かされたのは、太平洋に突き出た真鶴半島の豊かな森だった。 半島の背骨にあたる道を先端にむかっていくと、原生林にぶつかり、そこから先は車で行けなくなる。ちなみにその森の入口に中川一政の美術館は建っており、館内の窓から見えるのは緑一色の世界。海辺に来たつもりが、山のなかにさまよい込んだかと思うような思いがけない光景だった。 取材を終え、港に下りて浜の堂に入ったところ、出てきた魚料理がまたおいしいかった。山と海がいちどに楽しめるこんな場所が都心から一時間ちょっとのところにあるのが大発見で、しばらくは会う人ごとに、真鶴って行ったことある?と触れ回

    『鉄は魔法使い』畠山重篤(小学館) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) ロマン主義の歴史観と階級闘争

    ■第二帝政、あるいは抑圧された時代の文学■ ルイ・ボナパルトのクーデタの後、ユゴーやウージェーヌ・シューは亡命し、歴史家ミシュレとキネはコレージュ・ド・フランスの教職から追われ、ゴーチエは社会的現実に背を向けて象牙の塔に閉じこもった。フランスの作家たちが、制度的にこれほど社会から疎外されたことはおそらくかつてなかっただろう。そしてこの疎外が、文学の現代性が形成されていくにあたって無視し難い意義をもった (某書より引用) ■ロマン主義の歴史観と階級闘争■ ギゾー、オーギュスタン・ティエリー、アメデ・ティエリーらロマン主義歴史学者 […] 彼らの主張によれば、中世以来のフランスの歴史は、征服民族であるゲルマン系フランク族とその子孫である貴族と、被征服民族であるガリア人とその子孫である「第三身分」(=平民)の抗争の歴史である。貴族階級は特権を盾に平民の権利と自由を奪ってきたのだから、平民は貴族を

  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 詩作ならまず辞書引けとはいうけれど辞書ない時代はどう作ったのよ -なぜ短歌なのか、短歌の何がいいのか- 穂村弘『短歌という爆弾』・雑感

    穂村弘『短歌という爆弾』を読む。 俵万智の歌。 砂浜に二人で埋めた飛行機の折れた翼を忘れないでね この歌のポイントは、桜貝とかじゃなくて、「飛行機の折れた翼」を選択したことにある(117頁)。 読者は、自分の体験とかけ離れた一撃を通過することによって、「より普遍的な共感の次元へ運ばれる」。 (要は、異化されるのね。) もちろん、飛行機の折れた翼」っていうのは、来高く飛行するものが砂に埋められる悲しさだったりする。 また、二葉で一対だったものが欠けてしまうのだから、二人の関係性を暗示もしている。 決して突拍子もない歌じゃないのね。 なるほど、実にいい解説。 石川啄木の歌。 ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく 聴きに行っちゃうのかよ、と言うのがポイントですよね。 これは、通常こう書かれてしまうはず(121頁)。 停車場の人ごみの中にふと聴きしわがふるさとの訛なつかし うー

  • 対人スキルの基礎となるレベル別「空気」の読み方|ボクノタメニ泣イテクレ > 雑記

    最初に断わっておくけれど、ぼくは空気読みを偏重する世の中を好まない。 ・「空気読め」 空気なんて読めなくても快適に暮らせる。その程度には寛容な社会になればいいと思う。空気を読めない人間が何か迷惑をかけたなら、それは迷惑だと怒ればいい。誰かが不快な思いをしたら、その言動は人を不快にすると忠告してやればいい。もちろん、あなたに誰かを教育する義務はない。空気の読めない人間を見下したり、常識のない奴だと切り捨てるのも自由だ。その代り、自分が見下され切り捨てられることを進んで受け入れられるなら、だ。あなたを含め、完全に空気を読み切れる人間はいない。コミュニケーションの不完全性については、今さらいうまでもないだろう。 けれども、空気が読めないことを我がこととして真摯に考えられない鈍感な人間というのはいる。自分は読めていると慢心しているのかもしれない。だから、そういう人たちに関わらざるを得ないとき、少し

  • 文章記述は持久戦 - Turbulence

  • はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 社会保険と労働時間 -ベーシック・インカムを唱える前に- 濱口桂一郎『新しい労働社会』(5)

    ■ベーシック・インカムと、労働における「承認」の側面■ 著者は、労働を社会からの承認を受けるのために必要なものと考えています。そのため、社会的承認の機会を奪うベーシック・インカム論には否定的です。曰く、「怠惰の報酬を社会一般に要求するならば、それは直ちに怠惰ではなくても無能であるがゆえに社会から排除されることの報酬に転化してしまうと思っています。そしてわたしが「いけないこと」と考えるのはそういう社会的排除の正当化です」。(「攝津正さんの拙著に触発された感想」『EU 労働法政策雑記帳』様) 。「働かない=無能者」というレッテルによって、「class 階級」を顕在化させたくないというのが、意図のようです。 もっと端的には、「働くことが人間の尊厳であり、社会とのつながりであり、認知であり、生活の基礎であるという認識であろう」と著者は述べています(「働くことは大事である。だからこそ働くことを報酬に

  • 十三乙女漂流記 蠅の女王 - 「国のために戦うか」アンケート 日本では「国 = 政府」だったりして。

    Photo : "Be Links"  by Manti Spiwanichpoom 図録▽もし戦争が起こったら国のために戦うか(世界価値観調査)のはてなブックマークエントリーによせて 世界数十カ国の大学・研究機関の研究グループが参加し、共通の調査票で各国国民の意識を調べ相互に比較する「世界価値観調査」が1981年から、また1990年からは5年ごとに行われている。各国毎に全国の18歳以上の男女1,000サンプル程度の回収を基とした個人単位の意識調査である。 ここでは、「もし戦争が起こったら国のために戦うか」という問に対する各国の回答結果をグラフ表示した。 「はい」の比率が日の場合、15.6%と、世界36カ国中、最低である。「いいえ」の比率は46.7%とスペインに次ぐ第2位の高い値である。 (「分らない」回答が37.7%でこれも一番高い) はてなブックマークエントリーのページはこちら 「

    十三乙女漂流記 蠅の女王 - 「国のために戦うか」アンケート 日本では「国 = 政府」だったりして。
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 政府(ガバメント)と国民国家(ネーション・ステート)の混同 番外編1(藤田省三『全体主義の時代経験 (著作集6)』)

    藤田省三『全体主義の時代経験 (著作集6)』(1)へ寄せて ■宮崎の主張に対する再検討■ 絶賛した後ですが、宮崎哲弥の2000年の「世界価値観調査」を用いた主張を、検討します。その主張とは、「過度の国家依存に傾(かし)いだパラサイト・ナショナリズム」の近年における蔓延に対する批判です。宮崎の依拠した調査と、それに依拠する主張を再検討します。 「自分の国に誇りを感じるか」という問いや、「戦争が起きたら進んで国のために戦うか」という設問への肯定した割合の低さや、「国民皆が安心して暮らせるよう国はもっと責任を持つべきだ」という考えを肯定する日人の割合を引き合いに出すことで、「過度の国家依存に傾(かし)いだパラサイト・ナショナリズム」が2003年現在の日で蔓延しているといいます。 しかし、少なくとも宮崎が挙げた調査の結果だけでは、それが指摘できるかはなはだ疑問です。2000年当時は、失われた十

  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 「これは"太平洋戦争"ですか」「はい、"アジア・太平洋戦争"です」 -旧日本軍が東南アジアにいた頃-

    倉沢愛子『「大東亜」戦争を知っていますか』を読む。 所々、反論したい所も出てくるけど、主題部分については勉強になる箇所が多い。 ちなみに、著者は、太平洋に面してなくても東南アジアも戦場・占領地だったんだから、カッコつきで、「「大東亜」戦争」というべきじゃないかと提起している。 これについては、その後使われるようになった「アジア・太平洋戦争」の方がより、的確と思われる。(著者も同意されるだろう) 「大東亜」戦争なんて、所詮帝国主義諸国が領土の再分配を求めて戦った戦争に過ぎないよ、と著者は言う。 だって、同じ植民地なのに、同盟国ナチスの影響下にあるフランス(ヴィシー政権)の植民地(ベトナムやラオスやカンボジア)に対して、日は攻撃してないんだよね(24頁)。 もし当にアジア解放が目的なら、フランス領も「解放」すべきだろ、と。 実際の所、フランスを追い出さなくても、日は既にこの地域に軍隊を駐

  • asahi.com(朝日新聞社):大卒就職率60.8% 8万7千人が進学も就職もせず - 社会

    今春、4年制大学を卒業した学生の就職率が60.8%で前年より7.6ポイント下がったことが5日、文部科学省の「学校基調査」の速報値でわかった。下げ幅は過去最大で、進学も就職もしていない人は約8万7千人。リーマン・ショック後の企業の急激な採用減の影響で、高卒も合わせると約15万人が、不安定な立場にいる状況が浮かび上がった。  調査は今年5月1日現在で、幼稚園から大学院まで国公私立すべての学校を対象に実施した。  就職率は、卒業生のうち就職した人の割合。  大学の卒業者数は、前年より1万8千人減の54万1千人。うち就職した人は2年連続で減って32万9千人。就職率は、2000年から6年連続で6割を下回った「就職氷河期」に次ぐ低水準だった。  一方で、進学も就職もしなかった人は前年から1万9千人増の8万7千人となり、卒業者の16.1%を占めた。大学院などへの進学者は7万3千人(4千人増)で13.4

    lotus3000
    lotus3000 2011/11/03
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 「おそるべき君等の乳房夏来る」(西東三鬼)を公の文章に引用した憲法学者は、多分著者が最初。 長谷部恭男『憲法のimagination』(後編)

    再び『憲法のimagination』を読む。 ルソーは、戦争とは相手の国の社会契約に対する攻撃であり、根的なレベルで大戦争にいたる国家間の対立を終結させるためには、社会契約自体を変更する必要がある、と述べた(175頁)。 で、戦前日の憲法だと天皇主権こそ憲法原理であり、その憲法原理の変更を受け入れて戦争は終結した、と見るのが著者だ。 そして、冷戦というのは、リベラルデモクラシーという憲法原理と共産主義という憲法原理の対立であり、それが終焉したのは、東側がリベラルデモクラシーを受け入れたためだ、という。 いずれの場合も、戦争の継続よりも国民の生命と財産を守ることが第一だと考える政府が、戦争の原因である憲法原理を自ら変更することで戦争は終わった、と見るのである。 無論、この解釈を行った場合、難しい点が出てくる。 即ち、ならば中ソ対立はなぜ引き起こされたのか、ということだ。 同じ憲法原理なは

    lotus3000
    lotus3000 2011/11/03
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 弱者と貨幣とエリック・ホーファーと -再び『エリック・ホーファー自伝』に向けて-

    エリックは言った。 「弱者に固有の自己嫌悪は、通常の生存競争よりもはるかに強いエネルギーを放出する。明らかに、弱者の中に生じる激しさは、彼らに、いわば特別の適応を見出させる。弱者の影響力に腐敗や退廃をもたらす害悪しか見ないニーチェやD・H・ロレンスのような人たちは、重要な点を見過ごしている。 弱者が演じる特異な役割こそが、人類に独自性を与えているのだ。」(67頁) エリック、君が「人間の独自性とは何か」について考えようとしていることについて、何かを言おうとは思わない。 でも、言わせて欲しい。ニーチェやロレンスが「弱者」を嫌うのは、彼らがそのエネルギーを、結局「群れる」ことに使うからではないかな。 エリック・ホーファーの失敗。 ある親しかったイタリア人・マリオとのエピソード。1936年のこと。 「ある晩、私はムッソリーニの話をした。なぜ高貴なイタリア国民が野卑で頭の悪いペテン師にしてやられた

  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 「正解はひとつじゃない」、という漢詩の訓読に対する教訓 -あと、謝霊運について少し- 齋藤希史『漢文スタイル』(前編)

    齋藤希史『漢文スタイル』を読む。 記事の中に、重複する箇所がいくつもあるけど、それを差し引いても実に面白い。 中国における隠者たち、隠遁して政治の舞台から隠れて生きる人々。 陶淵明とか、想像するとわかりやすいと思う。 この隠者たちは、前代の隠者の伝記を読んで、それに注を施したりしている。 つまり、書物によって、隠者は再生産されているのだ(19頁)。 隠者の伝記を読み、それをなぞった文章を書き、実際に隠者の生活を選ぶ。 陶淵明の「五柳先生伝」がいささか諧謔みを交えて書かれているのは、そのためだったりする。 実に面白い指摘。 人は、隠者を真似て、隠者になるのね。 謝霊運の場合、詩によって美を見出すだけでなく、山水に手を加え、更なる美を実現することに躊躇しなかった(43頁)。 別荘や庭園の造築に熱心で、数百人の従者を連れて木を切り倒しまくったらしい。 土木干拓事業も行った。 「山水詩」の祖は、こ

    lotus3000
    lotus3000 2011/11/03
  • 「士大夫」という非ナショナリズム性、そして他者から「見られる」ことから生まれたナショナリズム -ついでに『敗戦後論』について少し- 齋藤希史『漢文スタイル』(中編)

    齋藤希史『漢文スタイル』を再び読む。 なぜ、著者は、「漢文脈」にこだわるのか(「漢文脈」って何?ってひとはググってね)。 幕末・明治期の人、竹添井井『桟雲峡雨日記』(中国・蜀地方に滞在していた時の日記)に言及して著者は言う。 彼の記述の中には、「日ではこうなのに中国ではこうだ式の文化論はない」、と。 士大夫に国境はないのである。 (136頁) もしかしたら、著者は、国家という近代的な枠組みを相対化するものとして、漢文脈を考えているのではないか。 おそらく、それは正解だろう。 もちろん、漢文脈には、身分格差といった限界があるかもしれないけれど、一方で、"越境"という可能性も残す。 そういった可能性が、この「漢文脈」には賭けられている。 対する、後の世代に当たる森田思軒の訪中記事「訪事日録」の場合、日中という違いはアタリマエのものとなっている。 彼の場合、「漢文」の伝統を離れた代わりに、現地

  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) "主体思想"を北朝鮮が使い始めた頃 -中朝関係の悪化していた時期について-

    「読者を選ぶという事は――資家が顧客を選ぶのと質としては同じなんです」 この一文を、とあるブログのコメント欄で見かけた。 正直、そのブログの記事は、どーでもいい内容だったが、このコメ欄の一文は良かった。 「読者に分かりやすく書く」ということの、大安売りっぷり。そして、大安売りをする覚悟もなく、「分かりやすく書け」と言い募る人の多いこと。 五味洋治『中国北朝鮮を止められるか』と言うを読んでいて、いくつか、目に留まる。 書の論旨は、"中国北朝鮮は決して蜜月の歴史じゃなくて、表面上は互いに良好的に繕いながら、結構対立しつつも決定的断絶だけは避ける関係をずっと続けてる"、といったものか。 上記のようにまとめるとぜんぜん面白くないが、細部が面白かったりもする。 例えば、文革期の60年代後半、中朝関係は悪化し、北朝鮮が自主路線を貫いた頃の話(第4章)。 中国は、金日成を"反革命修正主義者"、

  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 周回遅れの「反ケインズ派」批判(?) -あるいは、"リフレの父・ケインズ△というお話"-

    伊東光晴『現代に生きるケインズ』を読む。 著者は、ケインズは乗数効果にも懐疑的で、IS-LM分析にも否定的だったという。 例えば、乗数効果にしても、「直接的雇用が、全体として、どの程度の雇用増をもたらすかと言う統計的推測」にすぎないのであって、「アメリカ・ケイジアン」のいうような「理論的関係」ではないという(122頁)。 この乗数効果が成り立つためには以下の点に注意が必要だと言う。 「ある企業が需要増の一部だけを生産増によって対応し、一部を在庫減によって対処」すれば「波及は少なく」なり、「需要以上に生産を行う企業があるならば、波及は大きくなる」。 要は、特殊な仮定の上でしか成り立たないので、理論失格だ、と言うのが著者の意見。 理論失格って・・・正直、気にしすぎのような気もするけど。 かの小野先生も乗数効果には否定的だったけど、あれは、"同じ金なら、公共事業に使おうが、直接お金をばら撒こうが

  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 東ドイツの裸体主義・男女平等・排他性 平野洋『伝説となった国・東ドイツ』(1)

    平野洋『伝説となった国・東ドイツ』現代書館 (2002/08) ■東ドイツの女性たち■ 社会主義時代の東では、月一回ハウスハルトタークとよばれた家事のための有給休暇日があり、働く女性たち--当時は専業主婦というものが存在しなかったーーにとってこの日は歓迎された(男女平等が建前であったが、家事の大部分は女性が負担した)。女性たちの職場進出への前提条件である乳児院・幼稚園も完備していた。 (54頁) 社会主義国は、職業の男女平等を、制度的に整えていたことで知られています。東ドイツもまた、その例に漏れません。家事のための有給休暇日があり、幼稚園なども完備していました。(社会主義国に「専業主婦」が存在しないのは、男女関係なく人民はみな「労働者」たるべき、という義務を負わせる思想があるからでしょう。純粋に、労働力不足というものあったかもしれませんが。) ただし、一方で著者は、「男女平等が建前であった

  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) スウェーデンがソ連よりも平等、な一例。

    ■日にもこういうが欲しい。■ スウェーデン人が手元に置いて、必要があるたびに読むが何冊かある。 […] まず『社会ガイド』(Samhälls Guiden)。これはそれぞれの市民が社会から受け取れるサービスを受益者カテゴリー別に整理して一覧表にしたもの。たとえば在住外国人ならどういうサービスを受けられるか。学生ならどういうサービスを受けられるか。ことこまかに紹介してある。 […] 多彩なサービスが、テキストどおりに与えられないときには法律問題になる。そういうときのために『家庭の弁護士』というを手元に置いているスウェーデン人は少なくない。 (某書より引用) ■明日はわが身■ スウェーデン型高負担主義に反対していた人も、一度病気になると、反対温度が下がるという。医療費・薬品代の安さが納得派に変身させるらしい。スウェーデン型高負担主義に疑問を持っている視察団も一度ケア付き住宅を訪問すると

  • 47NEWS(よんななニュース)

    「それって陰謀論じゃないですか?」闇の国家「ディープステート」を信じる著名人一人一人に会ってみたら…どうなった?

    47NEWS(よんななニュース)
  • 「公共政策論」講義メモ - shinichiroinaba's blog

    ロックを現代的な意味での「市民社会」のパラダイムとみなすことには以上みたように十分な理由もあるが限界もある。更にここではもう一つ、ロックにおける「都市」観念の希薄ないしは不在について注意を喚起しておきたい。 ロックの『統治二論』テキストを走査してみればcityなる語の使用は極めて少ないし、また固有の対象、問題系としての都市について主題化されることもない。ロックにとって統治権力によって統合された共同体としての国家――ロック自身はcommonwealthなる語を充てる――と都市とを区別して理解していることが示されるのみで、ロック自身が都市――当時の英語でcityと呼びならわされていたもの――の意義についていかなる理解を抱いていたのか、は示されない。イギリス的なコモンウェルス、そして近世の初期主権国家がもはや「都市」とは区別される領域国家であること、ロックがそれを主題としていることはそこから推測

    「公共政策論」講義メモ - shinichiroinaba's blog
  • 京都旭丘中学事件 - Wikipedia

    京都旭丘中学事件 京都旭丘中学事件(きょうとあさひがおかちゅうがくじけん)は、1953年4月29日から1954年6月1日にかけて発生した京都市立旭丘中学校の教育方針を巡る保守派と進歩派の教員・父母による対立事件である。 概要[編集] 事件当時、旭丘中の教職員の間では日教組組織率が高く、2割近くを占めていた(当時の全国平均の組織率は約2%だった)。旭丘中で行われる教育はいわゆる平和教育(反対派からは偏向教育と呼称される、左派系の教育方針)を熱心に行っており、「アカ」という風評があった。校内で革命歌や赤旗を強要し、全関西平和まつりに生徒を引率するなどの行動があった。旭丘中の校区には西陣織関連産業に従事する労働者階級の家庭が多く含まれており、労働者階級の肩を持つ方向性の教育方針を受け入れる家庭の割合が通常の校区と比べて多くなりやすいという特徴があった。 1953年、京都市教育委員会は翌年の京都市

    京都旭丘中学事件 - Wikipedia
  • 竹内洋『革新幻想の戦後史』(中央公論新社) - shinichiroinaba's blog

    革新幻想の戦後史 作者: 竹内洋出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/10/22メディア: 単行購入: 6人 クリック: 116回この商品を含むブログ (39件) を見る 『諸君!』から『正論』へと書き継がれた連載のまとめ。いまや『正論』は『諸君!』の受け皿もしなければならんのか。 いけのぶ先生のおっしゃるのとは違って読み物としてそれなりに面白いし、格的な研究への糸口となるヒントが満載である。小熊英二の連作と併せ読まれるだろう。 戦後教育学界、東大教育学部関連の叙述は下品になる手前で抑制されており、苦笑いが出る。ここでも「潮木守一先生はすごい』になってまた苦笑。 なお旭丘中学事件に関連して、気になった参照文献: 「良心」の教育神話―戦後教師文化と学校崩壊 作者: 大久保正広出版社/メーカー: 文芸社発売日: 1999/09メディア: 単行この商品を含むブログを見る 同じ

    竹内洋『革新幻想の戦後史』(中央公論新社) - shinichiroinaba's blog
  • 『「ネット利用者の右傾化、その功罪について」 その0』

    詳細は後日改めてお伝えしますが、私と在特会等への直当たり取材で知られるジャーナリスト・安田浩一氏とが講師となり、「ネットウヨク」をテーマにした勉強会を行う事になりました。 勉強会とは言っても、これはネット上で広く伝えたいテーマなので、ネットラジオとして音源を公開する予定です。 ……でね、急に砕けた口調になって申し訳ないけどね、この勉強会に向けてレジュメを書こうとしたんですよ。 レジュメってのは、番で何を話すかを簡単にまとめた設計図みたいなもんだと思って欲しいんだけども、レジュメだっつってんのにあれも書かなきゃこれも書かなきゃで酷い文章量になってしまい、気付いた時には全体の半分にも満たない 「桜井誠がジェネジャンに出て目立ってた話」 に到達した時点でワードでびっちり5枚分っていうトンデモ長文。 レジュメの意味を勉強して出なおせバカタレ → オレ という訳で、とてもじゃないけど当日参加者に「