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[書評]スイス探訪(国松孝次): 極東ブログ
この本を知らない人なら、あるいは、この事情を知らない人なら、著者国松孝次(正しくは國松孝次)とい... この本を知らない人なら、あるいは、この事情を知らない人なら、著者国松孝次(正しくは國松孝次)という名前を見て、あれ?と思うかもしれない。あるいは同姓同名か、と。そうではない。元警察庁長官国松孝次本人の著書だ。1997年に警察庁を退いて、1999年から3年間スイス大使を勤めていた。なお、この本の表紙や本文中の挿絵は奥さんが描いた水彩画で美しく、ご夫妻の人柄がしのばれる。 国松孝次元警察庁長官といえば、1995年3月30日警察庁長官狙撃事件で、荒川区自宅マンション前で狙撃され重傷を追った本人である。事件の全貌は依然わからない。しかし、国民の安全を守るべき最高の権威者であるべき警察庁長官が危機に陥るということ、また、当時は地下鉄サリン事件直後で事実上の厳戒態勢であったにも関わらずこの狙撃の隙を見せたことは、この公務にある者としては失格である。文芸評論家福田和也は、この不覚の事態に「戦前の人だった
2006/03/22 リンク