インターネットの掲示板「2ちゃんねる」上の書き込みをめぐる名誉棄損訴訟で、被害者の代理人となった新潟市の弁護士が、2ちゃんねる側から「損害賠償金」を受け取ることに成功したと公表した。2ちゃんねる側はこれまで、裁判所から支払い命令を受けても応じなかったとされる。出版物の印税に目をつけたアイデアを「画期的」と評価する声もある。 新潟合同法律事務所(新潟市)のホームページで「取り立てに成功した」と公表したのは斎藤裕弁護士。2ちゃんねる管理人だった西村博之氏を相手にした訴訟を東京地裁に起こし、損害賠償を被害者に支払うよう命じる判決を勝ち取った。だが、西村氏は応じなかった。 そこで、2ちゃんねる上の書き込みをもとにした書籍「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺(おれ)は限界かもしれない」を2008年6月に出版した新潮社側を相手に、西村氏側に支払う予定の印税を被害者に支払うよう求めて東京地裁に提訴