総合診療医:誰もがわかりやすく医療を理解する事ができるブログ「否定の極論」記事に疲れたあなたへ贈る:「食事」「睡眠」「運動」・・これら「健康の三本柱」をねじ曲げずにポジティブに考えるブログです。 2008年8月20日、日本の医療界を震撼させた!!と言っても大袈裟ではない事件(実際には事件ではないのだが)の裁判の判決があった。 被告人への判決は「無罪」・・・『大野病院事件』である。 当時の経過を振り返る。 事件当時、福島県立大野病院における常勤の産科医は医師1人であった。 患者(妊婦)は前置胎盤(癒着胎盤)であった事は、事前の検査で判明していた。 前置胎盤とは、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態で、全分娩の0.3~0.6%と稀な病態。 専門的には、事前に前置胎盤(癒着胎盤)を診断する事自体、決して簡単ではないとの事。 ほぼ100%が帝王切開を必要とする危険性の高
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