2011年に大阪・梅田のJR大阪駅前に再進出を計画していた三越の大阪店が、流行に敏感な首都圏のOLらから圧倒的な支持を集める伊勢丹の主導で、店作りをすることになった。すぐ南側では、阪急百貨店の梅田本店が11年の完成を目指して増床工事を進めており、ファッション業界で「東の伊勢丹、西の阪急」と並び称される両百貨店が、阪急の本拠地で“ガチンコ対決”する。 ◇8万平方メートル 「(JR西日本が運営する)隣の専門店街の3万平方メートルとの相乗効果で8万平方メートルの店作りをする」 新店の売り場面積は約5万平方メートルだが、三越と伊勢丹を傘下に持つ三越伊勢丹ホールディングスの武藤信一会長は8日、大阪での記者会見で強調した。阪急・梅田本店が11年、甲子園球場が2個収まる広さの8万4000平方メートルに増床することを強烈に意識した発言だ。1997年に関西で初出店したジェイアール京都伊勢丹で成功した“伊勢丹