【日本-キューバ】八回裏日本2死一塁、左越え2点本塁打を放ち、生還した一塁走者の秋山(左)に祝福される山田=東京ドームで2017年3月14日、久保玲撮影 ○日本8-5キューバ●(14日) 歓声と拍手だけがこだまするドームに、乾いた打球音が響く。1点を勝ち越した直後の八回2死一塁。山田が鋭く振り抜いたバットから放たれた白球は、左翼席に吸い込まれた。「スライダーに絞ってのフルスイング。最高の結果が出た」。一回の先頭打者本塁打に続くこの日2本目のアーチで勝負を決めた。 エースが先発した日本は、負けられない一戦だった。小久保監督も「菅野をぶつけるからには全力で勝ちに行く」と力を込めた。しかし、その右腕がピリッとしない。全体的に球が高く4失点し、想定より短い4回でマウンドを降りた。中盤までに3度、リードを許す苦しい展開。それでも打線が相手のすきを逃さず、同点のまま終盤を迎えた。