安倍晋三首相とインドのモディ首相は14日の会談で戦略的な連携を深める姿勢を強調した。「一帯一路」構想で影響力の拡大を目指す中国を念頭に、日印が協力して、けん制する狙いが浮かぶ。 インドのモディ首相が安倍晋三首相を招いた13日の夕食会。アーメダバードの著名なレストラン「アガシエ」のテーブルの上には世界地図が広げられていた。2年前からの相互往来で、両首脳が地図を眺めながら戦略論を披露するのは恒例となっている。この日も最新の世界情勢について議論し「大いに盛り上がった」(同席者)という。 夕食会の詳細は明らかになっていないが、両首脳が念頭に置いているのは、中国の習近平国家主席が提唱した、アジアからアフリカまでを結ぶ現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」だ。港湾や道路などのインフラ開発を進め、スリランカ、バングラデシュ、パキスタンなどインド洋沿岸国で進める港湾開発は「真珠の首飾り」戦略と呼ばれ、イ