宮城で思い出した本書 宮城県塩竈市・多賀城市に被災地支援に行ったとき、ぼくのサイトの「ファン」だという人(まあまあそんなに騒ぐんじゃないよ君たち…)に会った。その人は保育園に子どもを通わせているので、地震・津波が起きた当日がどんな様子だったかを詳しく聞くことができた。 地震直後に職場にいた夫はただちに車で家に戻った。すぐ行動したので渋滞に巻き込まれずに済んだのだが、もし少しでもぐずぐずしていたらそこで津波に遭っていた危険は高かった(実際、彼が通りがかった地点は渋滞となり津波に巻き込まれた)。 保育園にも津波が来たが、2階までは到達しなかった。 家も被災したものの、どうにか住める状況。しかし、職場も地域も「仕事」どころではなく、1週間近くを「生活」だけ送ってしのいだ。水や電気や食料の確保に忙しかった。「遠くへ避難しようとか思わなかったんですか」と聞いたら、しばらく夫婦で考え込んだ後、「いや…
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