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ブックマーク / www1.odn.ne.jp (23)

  • 高杉一郎『極光のかげに』

    シベリア抑留体験の記録を「面白い」と評しては怒られるだろうが、面白いといわざるをえない。山崎豊子の『不毛地帯』のような「苛酷労働」の体験には照準が合わせられていないだけに、なおさらそう言いたくなる。ぼくは仕事で泊まりをしなければならなくなって書を読み始めたのだが、100ページほどまで止まらなくなってしまった。 『夜と霧』を書いたフランクル、『アウシュヴィッツは終わらない』を書いたレーヴィ、『俘虜記』を書いた大岡昇平の記録がそうであるが、書もまた、ラーゲリにおけるすぐれた人間観察である。 〈日の小市民生活からもって行った私の心理の波長に適合するものを彼らのなかに見つけては、その限りで彼らに親しみを感じていたようである〉(p.313) 著者の高杉がここでのべているのは、ソ連で接したソ連共産党員たちのことである。高杉が日の生活の中で出会ってきたあれこれの人になぞらえて、彼らを理解しようと

  • 高杉一郎『わたしのスターリン体験』

    高杉一郎『わたしのスターリン体験』 新歓シーズンである。 大学に入った時にぼくがやりたかったことの一つが「マルクス主義の可能性の追求」だった。要は、マルクス主義というのは正しいのかどうかということを知りたかったのである。 ところが、在学中に天安門がおきたりベルリンの壁が崩れたりソ連が崩壊したりして、世は「マルクス主義は死んだ」キャンペーン一色となり、それに逆らうような気で必死でマルクス主義擁護をしていたので、「マルクス主義の可能性の追求」どころではなかった。 とはいえ、ぼくの読書量で、学生時代に読めるマルクスやエンゲルスの文献なんて知れていて、大学の数年間というものは「ちょっとはマルクスの文献にもふれました」という程度のもので終わってしまった。「マルクス主義の可能性の追求」なんて大仰なものはとても果たせたとはいえない。 一つの思想や理論に誠実な態度をとるということは、その思想や理論を牢固と

  • 『本当に困った人のための生活保護申請マニュアル』『路上からできる生活保護申請ガイド』

    湯浅誠『当に困った人のための生活保護申請マニュアル』 ホームレス総合相談ネットワーク『路上からできる生活保護申請ガイド』 湯浅誠『当に困った人のための生活保護申請マニュアル』は一般市民の生活保護観、というか生活保護申請観(どんな観だ)を変える革命的なだ。ぼくもこので学ばされることがいっぱいあった。不明を恥じる他ない。 もっとも革命的なことは、「申請に対応する役人は平気でウソをつく。そしてウソの連続である」ということだった。 湯浅は、彼らを便宜的に「敵」と呼ぶ。もちろん「福祉事務所職員は血も涙もないのか?」というコラムを書いているとおり、彼らを「絶対的な敵」だと考えているわけではない。だが、わかりやすく心構えをつくるうえでは、彼らを乗り越えるべき障害と見なす以外にないのだ。 したがって、湯浅のこのは、まさに窓口職員との「戦闘」をするためのマニュアルである。章立てをみればそれがわかろ

    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2010/01/29
    "自分で申請書をつくり、それを書いて出してしまうこと" / 『路上からできる生活保護申請ガイド』 "「この本は全国の路上で生活している人や生活に困っている人に無償で配布されます」"
  • 高校生に全面敗北・完全屈服した橋下知事|紙屋研究所

    高校生に全面敗北・完全屈服した橋下知事 共産党の党大会で志位和夫が討論をまとめて「結語」を述べているのがYouTubeで見られる。 そのなかで、ふと「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」の高校生たちが大阪の橋下徹府知事とおこなった論戦の記録を読んで志位が感想をのべている箇所があることに気づいた。 「議事録を読みましたが、高校生たちの圧勝です」 この「橋下知事vs高校生」の論戦は、インターネット……というか2chで話題になったことがある。 痛いニュース(ノ∀`):橋下知事、高校生相手にマジ反論。“自己責任”に女子高生号泣…私学助成削減めぐる意見交換会 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1186237.html はてなブックマークのコメント http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/dqnplus/a

  • 青砥恭『ドキュメント高校中退』

    青砥恭『ドキュメント高校中退』 抜けだせない貧困の根っこにある「低学力」 書のサブタイトルは「いま、貧困がうまれる場所」であるが、高校を中退する現場が貧困に直結しているという意味ではまさしく「いま、貧困がうまれる場所」というほかない。 詳しくはいつ頃からかはわからないのだけども、たとえばぼくが社会科学に関心をもつようになった1980年代にはすでに「生活困難層」と「中退」問題はセットで論じられていた。 岩田正美は『現代の貧困』(ちくま新書)のなかで、〈いわゆる「格差社会」は、そこそこ豊かであった「中流」層の生活基盤を不安定にしているが、だからといって中流層に属する人が一律に貧困化しているわけではない〉(同書p.140)と「だれもが陥りうる貧困の恐怖」といったイメージを批判する。 そのうえで、〈「格差社会」の進行やその背後にある経済社会の大きな変化が、むしろある特定の「不利な人々」を、真っ先

  • NHK取材班『マネー資本主義』

    NHK取材班『マネー資主義』 「しんぶん赤旗」の書評共産党国際局次長・田代忠利)で見て、ぜひ読みたいと思った。 2009年4月から7月にかけて4回にわけて放映したNHKスペシャルをとしてまとめたものである。 書評でぼくの興味をひいた点は、(1)金融危機の当事者たちのインタビューが生々しく載っていること、(2)〈制裁を受けるまで止まらない〉(書評)という暴走ぶりと〈規制の必要性がよくわかります〉(同前)ということ、(3)〈金融工学の机上の空論ぶりにはあきれました〉(同前)ということなどだった。 実際に屋で手にとって目次を眺めた時、4回のテーマのどれもがぼくが生々しく知りたいと思っていたものばかりだったので、即購入を決めた。 「制裁を受けるまで止まらない」 まず、第1回は「投資銀行」。サブタイトルが〈暴走はなぜ止められなかったか〉とあるように、利潤追求に狂奔する資がバブルに突っ込んで

  • 「マルクスブームは来ているか?」 コンプリート・バージョン

    マルクスブームは来ているか? コンプリート・バージョン ソフトバンククリエイティブの「ビジスタニュース」に「マルクスブームは来ているか?」という一文を寄せました。 http://bisista.blogto.jp/archives/1214685.html 実は編集の方に送った時、さらに長い5000字バージョンをつくって、どちらがいいかを決めてもらったのですが、メルマガということもあり、全体は3000字ほどに収めた上記のものになりました。 5000字バージョンにはこの間のマルクス解説のブックレビューの性格を持たせたので、5000字バージョンも公開したい気持ちになり、ソフトバンククリエイティブの担当の方に承諾をいただき、公開しようと思いました。ただ、補正しているうちに、8000字近くにふくれあがってしまったのですが…。 大きな屋にいくとマルクス関連が並べられていて、ちょっとしたブームな

    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2009/12/15
    "マルクスの恐慌論本体をもう一度マルクスの原稿を精査しなおすことで復元しようと試み、","わかりやすく描き直し、なおかつそれで08年恐慌を論じている、唯一といってよい試みは不破哲三『マルクスは生きている』"
  • 加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

    加藤陽子『それでも、日人は「戦争」を選んだ』 指導者層からみた戦争史 刺激的なタイトルので、この前朝日新聞の広告をみたら12万部とあったので、売れているのだろう。大手の新聞でも書評でとりあげてられていた。 高校生を相手に、歴史学者の加藤陽子が近現代の日戦争史を講義するというスタイルで書かれている。 結論からいえば、面白いだった。 ひとことでいえば、「それでも、日人は『戦争』を選んだ」ではなく「それでも、日の指導者層は『戦争』を選んだ」という視点で歴史をみていく、ということである。 このタイトルですぐに思い描くのは太平洋戦争における日米開戦だろう。 なぜ物量差が圧倒的にあるアメリカ戦争を挑むなどという馬鹿げたことを日の指導層は実行に移してしまったのか、日の指導層はアホが勢揃いしていたのか、それとも合理的で知性的なメンバーがそれなりにいたとしても誤謬を積み重ねて修正不可能に

  • 湯浅誠『どんとこい、貧困!』|紙屋研究所

    同時にこのニュースを検証するブログも次々出てきた。 http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20091026/1256542971 http://d.hatena.ne.jp/fut573/20091025/1256564216 くわしくはそれらのエントリをみてほしいのだが、批判者の多くは(1)4人家族であること(2)この記事の人が少なくとも9月からは働いていること、という単純な事実を見ようとしていない。さらに旅行会社の添乗員の派遣という仕事柄携帯の利用については特殊な事情がありそうで、そのことについては批判者にはほとんどまともな検証がない。 湯浅誠は『どんとこい、貧困』のなかで〈この数年で貧困問題に対する社会の見方はずいぶん変わった。一進一退しながら少しずつだけど、それでも数年前にくらべれば、えらい変わりようだ〉(p.215)と感慨をのべている。むろんいい方に変わってい

    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2009/11/02
    "「できるかできないかじゃないんです。やるんです」と自分に言い聞かせる彼女だが、「今日明日食べていけない」と相談に来た人たちに、それを言うことはない"
  • 伊田広行『「まだ結婚しないの?」に答える理論武装』

    伊田広行『「まだ結婚しないの?」に答える理論武装』 職場でぼくより同年代(少しだけ上)だが結婚していない女性がいる。その女性が今度結婚することになったのだが、彼女が読んでいてぼくに貸してくれたのがこのだった。 現象だけみると、結婚するから不要になった、というふうに見えるのだが、さにあらず。もともとこれを読んでいたのは婚約をしていたときだったし。 まさに「理論武装」——驚異のクソ丁寧さで反論準備 このは文字通り「理論武装」——「まだ結婚しないの?」という圧力的な質問にたいしての「反論」集である。たとえば「結婚してこそ、やっと大人の人間として信頼されるんだよ」という言い分にたいして、この言い分をどうみるべきか、どう反論するか3ページほど検討を加えた後、「結婚していなくても、ちゃんと社会人として生きている人がいます。結婚していても、自立していない人がいます。でしょう?」「結婚しているバカもい

  • 二宮厚美『保育改革の焦点と争点』

    二宮厚美『保育改革の焦点と争点』 厚労省保育「改革」の全体像が知りたい! 娘を通わせている保育園には「運動委員会」があって(正確には園にではなく「父母の会」に)、署名運動を実に旺盛に展開する。左翼であるぼくなどはもう「劣等生」の一人で、ふつうの家のお母さん、お父さんがガンガン署名を集めてくる。今回も1家庭60筆が目標である! さて、そんなわが園でいま集めている署名は、厚労省がすすめている保育制度「改革」に反対する署名だ。対抗的政策要求として、予算をふやして認可保育園をふやせ、ということをかかげている。 後者の要求(認可保育所をふやせ!)はとてもわかりやすい。しかし、前者(厚労省の保育「改革」やめよ)、つまり運動の焦点であるこの問題はとてもわかりにくい。その「改革」ってどんなものですか、というのはなかなか一言では答えにくいものなのだ。 運動側がつくるチラシを読む。簡単な学習会には参加する。問

    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2009/10/20
    "社会サービスの提供の仕方を、現物給付型と現金支給型にわけ","前者の代表例を医療保険、後者の代表例を介護保険だとしてその違いを説明" / "サービスを時間で切り売りしてしまうと","使用価値が実現できなく"
  • やぎさんゆうびんの謎

    【講座:ペンとともに考える】 『やぎさんゆうびん』の謎 まずここで、「やぎさんゆうびん」(作詞:まどみちお)なる童謡の歌詞を提示しておく。 1 白やぎさんからお手紙着いた 黒やぎさんたら読まずにべた 仕方がないのでお手紙書いた さっきの手紙のご用事なあに 2 黒やぎさんからお手紙着いた 白やぎさんたら読まずにべた 仕方がないのでお手紙書いた さっきの手紙のご用事なあに 以下無限に続く さて、ここで私が論じようとしているのは、この歌詞に秘められた謎である。いや、謎などというと誤解を招くかもしれない。不可解な点と言い直す。つまり、「なぜ《白やぎさん》及び《黒やぎさん》は、《お手紙》を読まずにべてしまうのか」という点に関する疑問である。そしてもう一点、「《白やぎさん》による第一通目の手紙には何が書かれていたのか」という疑問である。これらをできるだけ論理的な形で論じてみたいと思う。 まず、こ

    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2009/10/06
    "以上が「やぎさんゆうびん」の秘密のすべてである。" ここまで読むまえにハンカチをご用意ください。
  • 池上彰『わかりやすく〈伝える〉技術』

    池上彰『わかりやすく〈伝える〉技術』 〈当時の高校生だった四方田犬彦も、二〇〇三年にこう書いている。四方田は七〇年に、吉〔隆明——引用者注〕の『南島論』の講演会に行き、会場は若者で満員だった。だが聴衆の大部分は吉が話す内容を理解できず、四方田自身も「途中から講演についてゆくことがほとんど出来なくなった」。そして「わたしの隣にいた女子大生は、もう最初から理解することを諦めてしまったのか、吉が話している間中、ひたすらに鉛筆を動かしては、彼の肖像画を描いていた」という〉(小熊英二『1968 上』p.83、引用内の引用は四方田『ハイスクール1968』新潮社) こんな講演やプレゼンだけはしたくないものであるなあと思う今日この頃。みなさん、いかがおすごしですか。 『理論劇画 マルクス資論』(かもがわ出版)にかかわったせいか、最近講演のようなものを依頼されることがふえた。しかし気になるのは自分の

    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2009/08/19
    "ネットのような情報の検索・選択が中心になる時代には、「ノイズ」こそ重要になる。伝える側に立つときはノイズは極力排除すべきなのだが、浴びる側としてはノイズをできるだけ多く選ぶようにした方がいい。"
  • 紙屋研究所 自慰の原初的な熱狂 朔ユキ蔵『セルフ』

    朔ユキ蔵『セルフ』 〈この年齢〔3〜4歳——引用者注〕の自慰(オナニー)は指しゃぶりとまったくおなじにかんがえればよい。指しゃぶりにたいして、気にせずにおきなさいというのには、母親は納得する。しかし、自慰にかんしては、いくら気にしなさるなといっても、母親は容易に納得しない。ことセックスにかんすると、おとなは平静でありえないようだ。だが、この年齢の自慰は、おとなのいうセックスとは無関係なのだ。それが容易に理解できないのは、子どものやっているのは自慰だと知ったときのショックが大きかったからであろう。 女の子のほうがはるかによくやる。はじめ、ふとんのなかで両脚をくみあわせて、力を入れて、まっかな顔をしているときは、母親は何のことかわからぬ。だが、腰をうごかしていたりすると、何であるかわかる。また、人のいない部屋で椅子の角の部分に、前を押しつけて、息をとめてまっかな顔をしているのをみつけると、自慰

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    makamaka_at_donzoko 2009/08/03
    "マスターベーションという快楽を概念として自覚的に、そして豊かになぞり直すために、20代男性が意識的にそれを学び始めるという設定"
  • 蓮池透『拉致』

    蓮池透『拉致』 拉致被害者の兄であり、かつて「家族会」の事務局長を務めた人物の、驚くべき、というか貴重な手記である。たんなる回想やエッセイではなく、完全にゆきづまりを見せている拉致問題、日朝交渉について、被害者家族の視点からみての問題点の剔出になっているのだ。 100ページほどの短いパンフレットであるが、拉致問題の解決を考える人であれば一読して、これにどう応えるべきかを真剣に考える必要があるものだと思う。 サブタイトルの〈左右の垣根を越えた闘いへ〉というのは、「右派も左派も共同してやりましょうね」といったような一般的なスローガンではない。蓮池の主張には右派が陥りがちな議論への批判が入っており、同時に左派が陥りがちな論点に対する批判をも込めている。そのことをただの議論ではなく、運動の体験にもとづいて書いているところに、書の貴重さの基軸がある。 右派が陥りがちな点としては、拉致被害者の救出の

  • 松竹伸幸『レーニン最後の模索』

    松竹伸幸『レーニン最後の模索』 左翼仲間のレジュメを見て思うこと 左翼仲間がマルクス主義を組織内でどう教えるのか、レジュメを見せてもらったり、実際に自分が聞いたりすることがある。 ほとんどの人の話には、資主義の胎内に未来社会の萌芽が宿り、それが育っている、という点についての言及がない。あってもそれはせいぜい資主義が生産力を爆発的に解放している、という点くらいだ。 マルクスが社会主義というものを自然史的な必然性でとらえたのは、資主義が矛盾に満ちたエネルギーによって自壊するという点にではなく、まさに次の社会を準備するものが資主義の胎内に育っていることにそれを見たからである。株式会社、協同組合、資主義的国有企業、銀行などといったものがその具体例となる。 それだけではない。 工場法のような資を規制するルールや、生産の社会化の進展が経済を社会的に管理する物質的基礎をつくりだすことをマルク

    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2009/06/01
    "ヨーロッパ","社会主義の萌芽が育っている(かどうか)" / "レーニンがどうやってネップにたどりついたかを大まかな軌跡でたどりながら、そこに反映した、レーニンがめざす社会主義(過渡期)像の揺れを描いている"
  • 久保ミツロウ『モテキ』1巻

    久保ミツロウ『モテキ』1巻 こののオビにはモテ期を「都市伝説」と書いている。無論(なにが無論だ)、モテ期とは人生において突然モテるようになる時期のことである。オビは「人間誰しにも訪れるという」との形容句がついており、これが「都市伝説」だと述べているのである(※ちなみに文の冒頭には「とうとう来たんだ 人間誰しも訪れるというアレが」とあるから、これは「誰しも」の誤植であろう)。 そのまま書いちゃうのはアレなので、ちょっとしたエクスキューズとして「都市伝説」とか書いたんですよ、というのが真相かもしれないが、ぼくはモテ期というものは存在すると断言する。しかしそれは「誰しも訪れる」というものではない。そこが都市伝説なのだ。今リキを入れて語らなきゃいけないことは山ほどあるはずだが、あえてこんなしょうもないことにリキを入れて語らせてもらおう。 前にも紹介したが、人間の顔というものは大陸移動のように目

    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2009/04/20
    "人間の顔というものは大陸移動のように目鼻口などの要素が顔という板の上を加齢とともに流動していく。","さらには骨相まで変わったりするので顔に根本的な革命がおこることさえある。" / "顔面的負け組"
  • これが萌える労働法だ! すぐ若年層全員に配布しろ! 『ワーキングプア脱出(得)大作戦』

    『ワーキングプア脱出(得)大作戦』 『萌え単』全盛期のころ……といっても最近も『元素周期 萌えて覚える化学の基』が「人気」「昨秋の発売後すぐにネットで話題になり、3カ月で予想を上回る2万8千部が売れた」「秋葉原の書店では平積みになった」として朝日(09年2月21日、25日)でとりあげられるくらいだから、まだまだ「萌え」は商業的な需要がずいぶんあるということなのだろうが—— http://www.asahi.com/edu/student/atama/TKY200902240164.html http://www.asahi.com/science/update/0221/OSK200902210042.html ——まあいずれにせよ、『萌え単』全盛期のころ、このサイトで、行政の労働法啓発パンフがカタすぎるので『萌える労働法』をつくったらどうか、と提案し、拙著『オタクコミュニスト超絶マン

    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2009/03/19
    "書影が","メイド服、絶対領域、ガーターベルト","「ご主人様(はあと)残業代払わんかい!!」という","プラカード", /"中学生と高校生が現に従事するアルバイト労働の状況を念頭におき、権利内容が具体的である"
  • 『理論劇画 マルクス資本論』を出します

    『理論劇画 マルクス資論』を出します 以前紹介したことのある門井文雄氏が漫画を手がけた『劇画カルチュア 資論』が「復刊」します(後述しますが、厳密にいいますと「復刊」ではありません)。今度はかもがわ出版からです。 http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/gekiga-shihonron.html 4月中旬に刊行の予定です。 掲題のように書くとぼくが「著者」のように見えますが、著者は門井さんです。 ただ、このを出すにあたって、僭越にも「構成・解説」をつとめさせていただき、まさに「を出す側」にいたので自分の著書が出るような感慨があります。 エコノミストの森永卓郎さんが書の「推薦文」を書いてくれました。 すでにこの「復刊」については同出版社の松竹伸幸さんがブログで書いていますので、そのエントリーを紹介しておきます。漫画や紹介チラシも読むことができます。 http

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    makamaka_at_donzoko 2009/03/09
    "少年時代に、「週刊少年ジャンプ」を切り貼りしてセリフをなおし、自分独自の漫画をつくったことがありますが、あの興奮にも似てなかなか楽しい作業"
  • 奥谷禮子「派遣切り・『社会が悪い』は本末転倒」

    奥谷禮子「派遣切り・『社会が悪い』は末転倒」 奥谷禮子(人材派遣会社ザ・アール社長)の「派遣切り・『社会が悪い』は末転倒」を読んだ。 http://news.goo.ne.jp/article/php/business/php-20090216-04.html 「派遣は貯金しとけよ」といううちの父親が酒を飲みながらテレビにむかって叫んでいたこととまったく同じことを主張しつつ、「下」では「正社員の既得権」うんぬん、派遣労働者の存在は無視され続けたと派遣の味方のような顔をしている。 派遣労働が〈社会的な潮流〉であり〈個人の選択において、主体的に派遣という働き方を選び取った〉ものだというなら、正社員うんぬんなどと「社会のせい」にすべきではないのではないか。 派遣という働かせ方への懐疑的な言説にたいする資側の「反論」を、ごった煮のように寄せ集めるから、「反論」としても筋の通らないこんな奇怪な