恒大集団の経営危機は「通説」より早い時期、少なくとも2019年には始まっていた[2024年1月29日、中国・南京](C)AFP=時事 中国経済を根底から揺さぶる住宅・不動産問題、その象徴とも言うべき恒大集団は2020年夏の不動産規制で経営危機に転落したというのが「通説」だ。だが、先ごろ明らかになった恒大の巨額粉飾決算の実態を分析すれば、正味の危機はもっと早く訪れていたと見るべきだろう。2014年に公布された習近平総書記の肝いり政策「新型都市化 」で沸騰した中国不動産バブルだが、その“崩壊”は一般に考えられてきたより早く、2010年代後半には始まっていた。 売上11兆8400億円を過大に計上。史上最悪の粉飾決算が発覚した。 中国不動産大手・恒大集団(エバーグランデ)は2019年に2139億元(約4兆4900億円)、2020年に3501億元(約7兆3500億円)の売り上げを水増ししていた。中国
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