高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市白木、停止中)で昨年8月に核燃料交換用の炉内中継装置が炉内に落下したトラブルで、日本原子力研究開発機構は11日、炉内への外気の混入を防ぐ仕切り板(ドアバルブ)を炉上部に据え付け、復旧の大がかりな作業をほぼ終えた。 機構は国の確認などを受けて今秋中に復旧させる。 仕切り板はステンレス製で、縦1メートル、横3メートル厚さ0・8メートル、重さは22トン。メーカーの作業員らが同日、原子炉容器上ぶたに開いている燃料出し入れ用の穴を囲う上部案内筒の上に、クレーンを使って仕切り板を据え付け、ボルトで留めた。 炉内には冷却材のナトリウムが空気と触れないようアルゴンガスを満たしており、仕切り板は炉内への外気の混入を防ぐ境界の役割を果たしている。据え付け作業は12日に完了させる。 もんじゅは、今年度中に実施予定だった出力40%の試験運転が来年夏以降に見送りとなり、機構は「い