<舌鋒鋭いグレタ・トゥーンベリは、日本の環境政策に言及しない。日本発の「MOTTAINAI」を知らないのかもしれない。これからは海外に、エネルギーの地産地消を推奨する「EIMY」を広めてはどうか> いつかノーベル賞を受賞するのではないか。そう言われていた一人の女性環境活動家が、国際会議に招かれては「もう時間がない!」「今すぐ持続可能な開発を」などと訴えていた。その圧倒的な迫力に世界が魅せられた。 グレタ・トゥーンベリのこと? いや、僕の頭にあるのはケニア出身のワンガリ・マータイだ。 実際にノーベル平和賞を2004年に受賞した彼女は、翌2005年に日本語の「もったいない」に感銘を受けた。そしてそれを自分の活動に取り入れ、言葉の背景にある概念を世界中に広め始めた。 マータイいわく、消費削減、再使用、再生利用、そして自然への尊敬が全部込められている言葉はほかに見つからないから、「MOTTAINA
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