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アジアの重石になった日本──「中国包囲網の'穴'」であることの意味
菅首相と中国の王毅外相(2020年11月25日、東京) Behrouz Mehri/Pool via REUTERS ・領土問題などを除... 菅首相と中国の王毅外相(2020年11月25日、東京) Behrouz Mehri/Pool via REUTERS ・領土問題などを除くと、日本は中国に厳しく対応しているとはいえない。 ・むしろ、経済や人権問題で、日本はアメリカ主導の中国包囲網の「穴」になっている。 ・それは日本政府の意図とは無関係に、日本をアジアの重石にしてきた。 米中対立が深刻化するアジアで、日本にはどっちつかずの方針が目立つが、これは少なくとも結果的に、全体のバランスが大きく崩れるのを防ぐ役割を果たしている。 核不拡散のグレーゾーン 9月15日、アメリカはイギリス、オーストラリアとともに、インド太平洋における新たな安全保障協力の枠組みAUKUSを発足させ、それにともなってオーストラリアには原子力潜水艦の技術が提供されることになった。機密性の高いこの技術の供与は極めて稀で、アメリカにとって初めてのことだ。 中国を念頭
2021/09/24 リンク