ゲーセン、という場所はしばしば「問題を抱えた児童」の逃避場所となる。 ごく一般的な児童が「自分のプライベートな空間でTVゲームに興じる」ことが出来る環境が整ったのは、家庭に2台目の(子供部屋専用の)テレビが入るようになるか、ポケモンブームが日本中を席巻し、「一人1台のゲームボーイ」という状況が生まれてからで、それは、たかだかここ10年やそこらのことだと思う。(俺が店舗に訪れるガキどもからヒアリングした限りでは) TVゲームがなぜ「現実逃避装置」として機能するのかといえば、それは「TVゲームが自分を褒めてくれる機械」であるからだ。 「○○を倒せ」「○○を揃えろ」「○○を見つけ出せ」 条件をクリアすれば、(場合によっては)ファンファーレと共にプレイヤーを祝福してくれる。「上手にできたね」と言われて、幸せを感じない子供は居ない。自分を取り巻く社会から「自分の存在を認められていない」と不満を抱く子