ぼくが選挙に出た際に自分の戸籍を眺めていたら自分の出生場所に違和感(というほど大げさなものではなく「あれ?」程度のものだが)があったので、親に尋ねたら、高須克弥が現理事長を務める病院で自分が生まれたことを知った。 その高須克弥であるが、ぼくは「スペリオール」を毎号読んでいて、西原理恵子「ダーリン」シリーズには必ず目を通す。 同誌2019年1月25日号での西原「ダーリンは74歳」は、高須・西原カップルが硫黄島を訪ねる回だった。 この回もいつものサイバラ節で、どのコマでも大はしゃぎするカップルが描かれるが、摺鉢山で合掌する「かつや」は、他のコマとトーンがちがって神妙に描かれている(下図、前掲誌p.377)。そこにこの作品の感情の特別性が現れている。 そしてそこを管理支配している自衛隊への感謝と賛美が繰り返されている。 つまり高須克弥において硫黄島とは「地上戦」であり「自衛隊」なのである。 ……